2019.10.7 (月) 第一に目指すべきは
下今市10:35発の上り特急スペーシアに乗る。車中にて若林正恭の「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」を開く。ハバナでのたった3日と数時間が宝石のように結晶した、素晴らしい紀行文。
浅草から銀座までは銀座線で移動をする。4丁目で地上に出て南西を目指す。「菊水」の前を歩きながら「ハバナの葉巻を買う」という欲求を、どうにか押さえつける。6丁目と7丁目のあいだの交差点で反対側の歩道に渡る。
リモワの店に近づくと、スーツケースを提げた僕を認めた店員はガラスの扉を開けて僕を迎え入れた。彼女は僕から受け取った機内持込サイズの”SALSA AIR”を手に2階への階段を上がる。受付の女の人の差し出す書類に必要なことを書き込む。9月19日の未明、スワンナプーム空港の不届き者に鍵の部分を壊されたスーツケースは、奥の工房に運ばれ、5分もしないうちに修理を完了した。料金は税込で4,180円。素晴らしいサービスだ。秋葉原の工房に持ち込めば、その日のうちに治してもらえるパナソニックのコンピュータと同じく、僕は結局のところ、そういう会社の品物ばかりを使うことになる。
先月チェンライにいるとき、僕が日にひとつずつfacebookに上げた画像とコメントを見ながら、バンコクMGの講師タナカタカシさんは、11月にチェンライを訪ねることを決めた。そのタナカさんに現地の情報を伝えるべく、新橋で待ち合わす。これは僕だけの趣味かも知れないけれど、チェンライで一番の名所は、大型の観光バスがひっきりなしに発着するワットロンクンなどではない。第一に目指すべきは、ナイトバザールの奥の、黄色いペコペコ椅子のフードコートだ。タナカさんのチェンライでの数日は、間違いなく楽しいものになるだろう。
17時を過ぎるころは湯島にいる。そして天神下のシンスケにて両関の樽酒を3合ほども飲む。
朝飯 厚揚げ豆腐と小松菜の炊き合わせ、焼きトマトを添えた目玉焼き、おろ抜き大根の葉のおひたし、大根おろしを添えた厚揚げ豆腐の網焼き、胡瓜のぬか漬け、ごぼうのたまり漬、メシ、蜆の味噌汁
昼飯 「まぐろ人雷門出張所」の鮨あれこれ、浅蜊の味噌汁
晩飯 「シンスケ」のあれこれ、両関(樽冷や)、タナカタカシさんにいただいたわらび餅