2019.9.17 (火) 藪の中
僕にとっては最も「お得感」の得られる3時台に起床する。仏壇に花と水とお茶と線香を供えてから、きのうのうちに用意しておいた1,000円札で、店のためのお釣りを作る。お釣りを作るとはどういうことかといえば、並券と新券を交互に重ねて10枚ずつまとめ、その束を10個あつめて輪ゴムで留めていくのだ。5,000円札においては、並券ばかりを10枚ずつまとめて金庫に仕舞う。今週の木曜日から来週の土曜日の午前まで、僕は会社を留守にする。いま準備をしているのは、そのあいだの釣り銭である。
「なぜそれほどの手間をかけてまで現金にこだわるか、世は電子決済へ向けて一気に雪崩を打っているではないか」と問われれば、その決済のために店側が負担しなければならない手数料が中華人民共和国のそれ並みに安くなれば、僕も電子決済には賛成である。
キャッシュカードやクレジットカードを使う人の中には「ポイントが貯まる」と喜ぶ向きが少なからず存在する。しかしカードを使われる店側は、カード会社に引かれる手数料を勘案しながら値付けをする。「カードを使えばポイントが貯まって得をする」は「カードを使えばポイントが貯まって得をしたような気分になれる」が本当のところではないか。
朝飯 穴子の佃煮、ほうれん草のおひたし、切り昆布の炒り煮、大根おろしを添えただし巻き卵、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、揚げ湯波とクレソンの味噌汁
昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン
晩飯 ローストビーフと水菜のサラダ、ABSOLUT VODKA(ソーダ割り)、人参とグリーンアスパラガスのグラッセとマッシュドポテトを添えたタンシチュー、CHATEAU CAMENSAC 1978、チーズケーキ、Old Parr(生)