2019.9.4 (水) 寒いところへは冬に
周囲が忙しそうなときには、僕も受話器を取らないわけではない。午前にかかってきた電話に出ると、受話器からは、柔らかく古風なことばが耳に心地よく入ってきた。お客様は、僕より年長と思われる女性だった。僕はその、本州の北の最果てから発せらる音声に聞き惚れつつご注文を承った。
むかし読んだ旅の本に「田舎を目指せ、都市にはその国の悪い部分が凝縮されている」という意味のことが書いてあった。「都市にはその国の悪い部分が凝縮…」とはいかがなものとは思うけれど、そして田舎にもその国の悪い部分は明らかに存在するとは思うけれど、「田舎を目指せ」については僕も否定はしない。
本州の北の最果てには、何年か前の夏に行った。次があるなら、今度は吹雪が顔を横なぐりにするころに行きたい。暑いところへは夏に行きたいし、寒いところへは冬に行きたい。行けなければ上野の「北畔」で、雰囲気のみを戴くかも知れない。
17時30分より、店舗に置いた冷蔵ショーケースの掃除が専門の業者により始められる。年に一度の決まりごとである。
朝飯 オクラの刺身湯波餡かけ、納豆、鮭の焼き漬け、胡瓜の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、細切り人参の炒り煮、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、豆腐と揚げ玉と三つ葉の味噌汁
昼飯 「ふじや」のタンメンバター
晩飯 レタスのサラダ、細切り人参と細切りジャガイモのソテーを添えたビーフステーキ、CHATEAU CAMENSAC 1978、ベトナム風甘味