2019.8.23 (金) 名古屋まで
名古屋のアウトガレリアルーチェからは企画展のあるたび知らせをいただく。しかし日光から名古屋までは、ちと距離がある。何年ものあいだ案内ハガキをいただきながら、これまでおじゃましたことは皆無だった。
梅雨に入るか入らないかのころに届いたハガキの最上部には「CAR GRAPHICの誕生と小林彰太郎」の文字と共に、愛車オースチンセブンのかたわらに立つ、ステンカラーのコートを着た若き小林彰太郎のセピア色の写真が添えられていた。小林彰太郎の特集であれば、重い腰も上がろうというものだ。ところで僕が小林彰太郎を小林彰太郎と呼び捨てて敬称を付けないのは、三宅雪嶺を三宅雪嶺と呼び捨てて敬称を付けないこととおなじ理由による。
名古屋から地下鉄東山線とタクシーを乗り継いで会場に着いたのは午後一番のころだった。フロアにはここ数十年のあいだにカーグラフィック紙上で、あるいはサーキットで見慣れた小林さんの、5台の愛車が綺麗に磨かれてあった。幾枚ものパネルの数万文字すべてを読み、ガラスケースに収められた、小林さんの子供のころの日記を拾い読みし、小林さんの奥さんと高島鎮雄が小林さんの想い出を語るビデオを繰り返し観ながら、ふと腕時計に目を遣ると、とんでもない時間が経っていた。
今回の展示は、小林彰太郎の倫理観の高さ、趣味の良さ、アマチュアリズムを尊ぶ姿勢などの、よく理解できるものだった。一方、僕がもっとも興味を惹かれたのは「小林さんに影響を与えた本はふたつあって、ひとつは英国の”The Autocar”、もうひとつは『暮らしの手帳』」との、高島鎮雄の証言だったかも知れない。
朝飯 納豆、ポテトサラダ、茄子とピーマンと人参のソテー、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、炒り豆腐、ごぼうのたまり漬、たまり漬「刻みザクザクしょうが」を薬味にした牛肉のしぐれ煮、メシ、揚げ茄子の味噌汁
昼飯 たっぷりタマゴサンド
晩飯 「大黒名駅西口店」のあれや、これや、ほかあれこれ、チューハイ(ナカダブル)