2019.8.15 (木) 驟雨は直ぐに止むも
おばちゃんが亡くなったのは2012年6月。翌2013年の初秋から晩秋にかけて、そのおばあちゃんの暮らした4階のほとんどすべてを改装した。おばあちゃんの台所を隣の寝室の一部まで広げた食堂は、以降、家の中で僕のもっとも好きな場所になった。ことに早朝には、新鮮な空気と共に、鳥の啼き交わす声も遠くちかくからこの角部屋に流れ込んできて、とても気持ちが良い。
その、毎朝の習慣からきのうも窓を開ける。すると、ほんの短いあいだに床が湿ったので、即、窓を閉めて部屋の冷暖房機を除湿にして回した。そして今朝も窓を開けてみる。湿気はきのうにも増して、まるでインドシナの密林にいるようだ。四国から中国地方を北上しようとしている台風10号が、1,000キロもはなれた日光にまで影響しているのだろうか。
晴れと雨とを頻繁に繰り返す天気は今日も変わらなかった。というか、晴れから一転したときの雨は、きのうのそれよりも更に強い。風に煽られる暖簾を事務室の中に納め、しばらく後にまた外へ出すことを繰り返す。販売係のタカハシリツコさんやササキユータ君が外で売る、1本きゅうりの「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬けのためのテーブルはひさしの下にあるものの、これまた雨の激しくなったときには一時、店の中に移した。
このような妙な天気も、しかし今夜までには治まるだろう。そして週末には笠智衆が「東京物語」の中で呟いたような暑い日が来るに違いない。
朝飯 ジーマミー豆腐、鮭の昆布巻き、ベーコンとピーマンのソテー、納豆、柴漬け、みょうがのたまり漬、メシ、椎茸と玉葱と万能葱の味噌汁
昼飯 会社支給の「ホッカホッカ大将」のチンジャオロースー弁当、みょうがのたまり漬
晩飯 マカロニサラダ、カレーライス、らっきょうのたまり漬と4種のぬか漬け、Old Parr(ソーダ割り)、桃のヨーグルトかけ