2019.8.8 (木) 立秋
「台湾はイヤだよ、寒いし、果物は不味いし」
「日本はどうですか」
「日本なんて、息もできないよ」
とは、日本に留学した経験のある、そして現在はタイに住んでいる、台湾出身の人と長男が2012年9月に交わした会話の一部だ。今日は立秋である。
午前、所用にて長男と宇都宮へおもむく。仕事であれば、白いシャツにネクタイを締め、上着を着ている。「殺人的な暑さ」という声も聞かれるけれど、クルマで移動をし、冷房の効いた室内で仕事をしている限り、汗をかくことはない
それにしても、素晴らしい空の青さだ。帰途、日光宇都宮道路を北西に向かいつつ山と山のあいだの屈曲を抜けると、正面に大きく立ち上がる入道雲が、いきなり現れた。そしてその、空の高いところまで達しようとしている白く光る雲は、会社に戻るまで視界から消えなかった。
午後、低く雷鳴が聞こえ始める。やがて夕立を予感させる、埃にも似た匂いが風に乗って届いてくる。しかし雨は、すこし降っただけですぐに上がった。
「日本なんて、息もできない」と言った台湾の人も、夏のあいだだけは、ひと息つけたのではかなったか。今日は立秋、である。
朝飯 納豆、生のトマト、刻みオクラの鰹節かけ、みょうがのたまり漬を薬味にした冷や奴、胡瓜のぬか漬け、鱈子の昆布巻き、メシ、若布とオクラの味噌汁
昼飯 冷やし中華
晩飯 カプレーゼ、トマトとブラックオリーブのスパゲティ、2種のソースを添えたビーフステーキ、マッシュドポテト、Almaviva 1997