2019.8.1 (木) ツチノコとマルガリータ
まったく身に覚えの無いことながら、僕に恨みをつのらせ、あちらこちらを探し回っている一派のいることを、街の顔見知りから知らされる。とはいえ僕は高を括る性格から、それを誰にも知らせずにいた。そうしたところその翌日、街路樹が日差しを柔らかくしている路上で、僕の目の前で、若い男が僕と見間違えられて拉致された。犯行に使われた車両は2台。そのうちの1台は、数十年前の長く裾を引いた優雅なそれではなく、最近の、ツチノコのような形のロールスロイスだった。よくもまぁ、かどわかしには似合わない派手なクルマを選んだものだ。さて犯行の一部始終を見ていた僕は、このことを警察に届け出れば、犯人はすぐにも捕まるだろう。しかし囚われている人の命が心配だ。更に、このことを犯人が捕まる前にウェブ日記に書くのは流石にまずいだろう…
そんなことを考えた瞬間に目が覚める。即、起きて洗面所へ行く。化粧品の納められた、これは箪笥にしても、何ダンスと呼ぶのだろう、とにかくその上に置かれた時計は4時8分を示していた。
服を着ながら先ほど見た夢を反芻する。高いところから墜ちる夢は年に何度も見る。クルマで人を轢いてしまう夢、子や孫がクルマにはねられそうになる夢も、僕にとっては馴染みのものだ。白砂青松の浜に置かれた寝椅子に寛いで、沖のカモメを眺めつつマルガリータを飲む、そういう楽しそうな夢は生まれてこのかた一度も見たことがない。夢とはどのような仕組みにより見るものなのか。夢判断は一切、信じない。
朝飯 明太子、胡瓜のぬか漬け、唐辛子のみじん切りを添えたみょうがのたまり漬、鯛飯、揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 「石焼きラーメン火山」の「よだれ鶏冷やし麺」
晩飯 ブラッディメリーのソーダ割り、ポテトサラダ、トマトと赤ピーマンと茄子のグラタン、ハムステーキ、PASSE-TOUT-GRAIN DOMAINE ALAIN JEANNIARD 2008