2019.7.28 (日) 下手な理由
窓のシェードの角度を変えて、外の様子を覗って、拍子抜けをした。道は濡れているものの、停めたクルマに荷物を積もうとしている人は、傘を差していない。台風は一体全体、どのあたりにいるのだろう。
9時すこし過ぎに外苑東通りに面した「薬樹」の青山オフィスに入る。そして9時30分よりMGの2日目が、ニシジュンイチロー先生の講義により始まる。参加者の各自が自分の会社を持ち、2日間で盤上に5期分の経営を展開するMGの、きのうの第3期には、僕は墜ちるところまで墜ちた。
この期に僕が費消した固定費367円は、42名中もっとも高い売上げを記録したヤマモトジョージさんの372円に次いで2番目の高さだ。それに比して計上した利益はマイナス145円と、42名中の最低だった。第1期初に300円あった自己資本は、第3期末には109円にまで急落をした。
スキップのできない人を「なぜこれほど簡単なことができないのか」と叱りつけても、できないものはできない。吃音の人を「なぜ他の人とおなじように話せないのか」と責め立てても、できないものはできない。四半世紀以上の経験を重ねつつ、いまだ初心者にさえ劣る僕のMG下手も、あるいはそのたぐいなのかも知れない。
さて迎えた第4期。6名で囲んだ卓の、正面に位置するゴトーテッペイさんは強敵に思われたが、性格が優しいのか、あるいは今朝4時まで飲んでいたという酒の後遺症なのか、当方の入札に対して鋭く切り込んでくることはしない。おなじ市場を形成する他の人たちにも、僕の会社と競合するところは少ない。僕はこの期でようやく55円の経常利益を上げた。
第5期には手痛い誤りを入札時に犯して75円の荒利をドブに捨てる。その代わり最後の最後で35円の荒利を取り戻す。期末には更に利益を伸ばし、必ずしもその必要はないものの、長期借入金もすべて返済した。しかしようよう到達した自己資本は206円。振り出しに戻すには、ここから更に2期の経営が必要だろう。
ところで本日の決算はみなおしなべて早く、表彰式から最後の講義を経て感想文の提出を済ませても、時刻はいまだ16時になりかかろうとするところだった。乃木坂から北千住までは千代田線で1本。ここで軽く飲酒活動をし、21時前に帰宅をする。
朝飯 「なか卯」の朝そば温たまセット、つけもの
昼飯 「崎陽軒」の幕の内弁当
晩飯 「つみき」のあれや、これや、それや、チューハイ、それを濃くするためのナカ