2019.7.19 (金) ひとつひとつバグをつぶしていく
叉焼は肩ロースで作ったものが美味い。豚のステーキや豚のコンフィも、肩ロースで作ったものが美味い。なぜ美味いか、それは筋肉と脂肪が複雑に入り組んでいるから美味い。
背骨と右肩甲骨のあいだに痛みを覚えたのは昨年10月下旬のことだ。以降は鍼、低周波、しまいには「手かざし」に至る計9回の治療を受けたものの、それらが効いている実感はまったく得られず、12月25日に至ってついに外科に駆け込んだ。その外科では生まれて初めてのブロック注射を打たれた。しかしそれが効いているのはせいぜい20時間くらいのもので、別途、鎮痛剤の、日に2度の服用が欠かせなかった。
我慢できない痛みが一時的にせよ消えるのは有り難い。しかし劇的に効く鎮痛剤をいつまで飲み続けるのも不気味だ。そんなときにfacebook上の宣伝ではない、実際の経験者の書き込みから、宇都宮にあるカイロプラクティックの整体院を知った。書き込みをした人に親切に教えていただいた、その整体院に通い始めたのは今年の1月11日。1週間に2度の通院を3ヶ月ほど続けて、背中の痛みは綺麗さっぱり消えた。
しかし僕のからだには他にも問題があった。左腕を上げると感じる痛み、および2013年にネパールの低山シヴァプリに登った直後から感じ始めた右膝の違和感である。整体院の先生は初回の診察で「右膝がぶっ壊れかけてる」と、触りもせず見ただけで言った。しかしそのとき優先すべきは何より背中だった。
背中の痛みがようやく癒えた現在も、そのカイロプラクティックには2週間に1度の割で通っている。後回しにした、肩と膝を治すためだ。肩には筋肉が複雑に入り組んでいる。だからこの部分の治療は、プログラマーがバグをひとつひとつ潰していくことに似て、一気には進まないというのが先生の意見だ。美味い部分は面倒な部分でもあるらしい。
間寛平や志村けんによる老人の物まねの特徴は、関節を固定してギクシャクと動くところにある。逆から言えば、関節を思い通りに曲げられないのが老人、ということになる。老いてからだの効かなくなることはできるだけ避けたい。左肩と右膝の治療は気長に続けていこうと考えている。
朝飯 ほうれん草のおひたしをのせた玉子の雑炊、塩鮭、なめこのたまり炊、みょうがのたまり漬、牛肉のしぐれ煮、胡瓜のぬか漬け
昼飯 「カルフールキッチン」のおこわのおむすび、それに付け合わせの筑前煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」
晩飯 人参と玉葱とベーコンのスープ、ラタトゥイユ、蒸し焼きにしたジャガイモとソテーしたズッキーニの”neufrank”のコンビーフのせ、”Panification U”の2種のパン、Petit Chablis Billaud Simon 2016、メロン