2019.7.12 (金) 理解と納得
店は売れるものを売り、売れないものは売らない。これについては、ほとんどの人が理解を示すだろう。しかし多くの人はまた、自分を中心に据えてものごとを考えるから、自分の必要とする品を店が置いていないと「それはおかしい」とか「不親切だ」と、いつまでも納得をしない。
焼いたり炙ったりした肉が好きだ。焼いたり炙ったりした肉には簡素なサラダが似合う。しかしその簡素なサラダを置く店は、たとえステーキの専門店でもあまり見かけない。メニュを開き、サラダのところに目を走らせると、そこにはコンビネーションサラダだのシーザーズサラダだのブルーチーズサラダだのは並んでいるものの、トマトのみ、レタスのみ、トマトとレタスと玉葱のみ、というような簡素なサラダは大抵、見当たらない。
簡素なサラダは売れない、だから店はメニュに載せない。それを僕は理解する。しかし焼いたり炙ったりした肉には簡素なサラダが欲しい。理解と納得のあいだには、広くて深い河があるのだ。
朝飯 切り昆布の炒め煮、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊合せ、生のトマト、胡瓜のぬか漬け、みょうがのたまり漬、メシ、揚げ湯波とオクラの味噌汁
昼飯 「食堂ニジコ」のスーラーメン
晩飯 蛸と胡瓜の酢の物、蓮根のきんぴら、ほうれん草のおひたしを添えた鯛の煮つけ、牛肉の時雨煮、らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、芋焼酎「赤利右衛門」(ソーダ割り)、「綿半」の「日の輪」、Old Parr(生)