2019.7.10 (水) きのうの版画
きのう2階の倉庫から発見され、店の奥に飾ることになった版画の画像を同日の日記のために加工しつつ、それに目を凝らす。「栃木懸民藝地圖」と題されていても、そこに明らかにされている土地と産品の数は多くない。それらを書き出してみれば、以下の13町村、21品になる。
栗山 背負袋、こね鉢、くりもの
日光 下駄、漆器
栃窪 木じき仏
徳次郎 石仏
鹿沼 箒
宇都宮 太鼓、かんぴょう、宮染
烏山 和紙
足利 めいせん
佐野 鯉のぼり、ちぢみ、つり鐘
栃木 鬼瓦
茂木 のぼり
益子 手織木綿、陶器
絹村 結城つむぎ
この中で僕の目を引いた随一は、今は日光市に合併された栗山の背負袋だ。検索エンジンに当たると、東京民芸協会が出していた民芸手帖の114号、1967年11月号の表紙に「えじっこ(背負袋)栃木県栗山産」として、その写真があった。栗山の古い家には、いまだその現物が残っているだろう。しかし今もそれを作る人がいるかどうかは分からない。
栃木県に絹村という名の村のあったことも、今回、はじめて知った。こちらも検索エンジンに当たれば、1889年(明治22年)に福良村、高椅村、簗村、中河原村、中島村、延島村、延島新田、田川村が合併して絹村ができ、僕の生まれた1956年(昭和31年)に桑村と合併して桑絹村となり、1961年に桑絹町、そして僕が小学3年生だった1965年に小山市に編入されていた。絹と桑をその名に戴いた村が、かつて栃木県の南部に存在したとは驚いた。
いつ彫られたものかは不明ながら「栃木懸民藝地圖」が僕に教えてくれることは少なくない。興味がおありになれば、ぜひお運びいただいて、現物をご覧ください。
朝飯 生のトマト、揚げ湯波と小松菜の炊合せ、大根おろしを添えた揚げ茄子、納豆、胡瓜のぬか漬け、みょうがのたまり漬、メシ、若芽と茗荷の味噌汁
昼飯 「丸亀製麺」のとろろわかめうどん、鮭と枝豆のおむすび
晩飯 らっきょうのたまり漬「小つぶちゃん」、ウォッカマーティニ、胡瓜とセロリと2色のパプリカのサラダ、トマトと浅利のスパゲティ、“PAUL”のアプリコットのパン、Petit Chablis Billaud Simon 2016