2019.6.20 (木) タイ日記(1日目)
00:42 “BOEING 747-400″を機材とする”TG661″が定刻に22分遅れて離陸する。
00:49 ベルト着用のサインが消えると同時に後席の人を確かめた上で背もたれを最大に倒す。
00:50 オフクロが遺したデパスとハルシオンを各1錠ずつ服用する。
04:36 周囲の物音により眠りという水の中から浮き上がるようにして覚醒する。おしぼりを配る客室乗務員が目の前に迫っている。
04:49 オムレツと魚のどちらを選ぶかと訊かれて選んだ朝食の、魚と米飯はひと口のみに留めて、他はほぼ食べる。
05:09 ダナンの海岸線からベトナムの上空に入る。
05:19 洗面所で歯を磨いて席に戻る。
06:10 地上がちかくなる。
“TG661″は、出発時の22分の遅れを取り戻した上、定刻より37分はやい日本時間06:13、タイ時間04:13にスワンナプーム空港に着陸。以降の時間表記はタイ時間とする。
04:31 飛行機からボーディングブリッジにより空港内に入る。
04:47 両手の10本の指紋を読み取られつつパスポートコントロールを抜ける。
04:50 指定された6番の回転台に近づくと同時に自分のスーツケースを見つける。
04:58 到着階の2階から地下1階に降りて、エアポートレールリンクの駅が開くのをベンチで待つ。
05:44 いくつかの両替所のうち、スーパーリッチとカシコン銀行の本日のレートは同じにもかかわらず、スーパーリッチのみが客を集めているのは何故か。
06:01 エアポートレールリンクの車両がスワンナプーム空港を発車。
06:29 パヤタイ着。
06:40 BTSの車両がパヤタイを発車。
06:55 トンロー着。
07:08 トンローの始発から赤バスに乗ると、ザックを背負い、手でスーツケースを支える僕に、ひとりのオジサンが席を譲ってくれた。赤バスの料金は、いつの間にか7バーツから8バーツに上がったらしい。
07:11 soi25のすこし北にあるホテル着。
07:20 フロントのオネーサンによる「1,000バーツの追加料金でアーリーチェックイン可能」の提案を受け入れる。空き部屋さえあれば、ホテルと客の双方に有り難い仕組みと思う。
07:50 昨日の夕方から今朝まで着ていたものを部屋に呼んだ洗濯係に手渡す。チップは20バーツ。
08:40 赤バスでsoi8まで戻り、トンロー通り西側のセブンイレブン右の路地にあるガオラオ屋で本日2度目の朝食を摂る。
09:35 本日3回目の赤バスでセンセーブ運河のたもとまで行き、桟橋ソイトンローからプラトゥーナム経由でパンファーリーラードに着岸。ソイトンローからプラトゥーナムまでは混みすぎて集金人は現れず。プラトゥーナムから終点のパンファーリーラードまでの運賃は11バーツ。
09:55 明々後日におばあちゃんの祥月命日を控えて、ワットサケートからあの世に感謝の念を送る。蓮の花1輪と線香3本と金箔1枚のタンブンセットは20バーツ。おばあちゃんは土曜日に生まれた記憶があったから、土曜日生まれの人の守護仏である、7尾のナーガを背負った仏像には別途、財布からラマ10世のそれは避けてラマ9世の肖像のある100バーツ札を取り出しタンブンする。
10:35 googleマップにて意外や川向こうのピンクラオが近いことを知り、タクシーを捉まえてパタデパートまでと告げる。途中、左手の歩道に溢れた群衆の写真を撮る。その人混みについて運転手は何ごとか説明してくれたものの理解できず。ことによるとプラクルアンを取り引きする市だったかも知れない。運転手にはメーターの55バーツに対して60バーツを手渡す。そして歩道橋を渡ってパタデパートに至る。
10:45 酒類の販売が解禁になる11時までは、地元の年寄りのたまり場になっている地下のフードコートでアイスコーヒーを飲んで過ごす。僕の最も好きなラオカーオ”BANGYIKHAN”を売る店を、ことバンコクにおいては、僕はここしか知らない。
ピンクラオの真ん中にある大きな交差点にはアルンアマリンという美しい名が付けられている。名前は美しいものの、構造が複雑な上、交通量が多すぎて、青に変わらない歩行者用信号機がある。その、赤い信号の出ている横断歩道を小走りに渡る。日本人がラオカーオ2本を手にピンクラオで車に轢かれたら、明日の朝刊に載るだろうか。ピンクラオからパンファーリーラードまで乗ったタクシーのメーターは49バーツだったが、運転手には60バーツを渡した。
11:45 舟がパンファーリーラードの桟橋を離れる。途中のプラトゥーナムで乗り換えになるものの、切符はソイトンローまで通しで買える。料金は15バーツ。
12:18 プラトゥーナムで乗り換えた舟がソイトンローに着く。
12:20 徒歩でホテルに戻る。
13:20 屋上のプールサイドで本を開く。インフィニティ型のプールは洒落ているものの、パラソルは無く、また寝椅子は鉄製のため、ひどく暑い。
14:40 雨が降ってきたため部屋に戻る。
16:05 朝、部屋に入って荷物を広げたところで文机のないことに気づいた。なぜ窓際に寝椅子を置きながら文机は備えないか。部屋を替えてもらうのも面倒なため、ロビー階の、朝は食事の会場になるだろう場所できのうの日記を完成させてサーバに上げる。続いて今日の日記のここまでを書いて時計を見ると17時52分。そろそろ外へ出る準備にかからなければならない。
18:25 ホテルのあるトンローsoi25のすこし南から、夕食の場所と決めた店のあるsoi9までは、歩けない距離ではないものの、ちと離れている。よって北から近づいてきた赤バスに乗る。乗ってから気づいたことだが、トンローの通りは、夕刻になると、特に北から南へ下る側が大変に渋滞する。結局は歩くとほぼおなじ時間をかけてsoi9に達する。
18:45 バンコクMGの講師であるタナカタカシさんと約した時間の19時までは、いまだすこし間がある。よって涼しいところでひと休みしようと、センターポイントトンローのロビーに入ると、偶然、当のタナカさん、そしてこのホテルにチェックインしようとしている、神戸から来たホリカワさんが目の前にいた。多いにありがたい。
19:15 タナカタカシさんがバンコクMGを始めた2016年6月から、バンコク入りした晩はかならず来ることにしているイサーン料理屋で、3名による夕食会を持つ。ホリカワさんは初訪タイながら、卓上の料理はすべて美味いと喜びつつ「バンコクMGの持ち物として、複数枚のタオルも、知らせておいて欲しかったですね」と笑う。唐辛子の刺激に汗が止まらないのだ。
夕食は、タナカさんにご馳走になってしまった。気楽な田舎料理の店であるにもかかわらず、キャッシュレジスターはiPadによるものだった。以降の記憶はまったくないものの、カメラに残された画像によれば、ホテルまでは歩いて帰ったらしい。
朝飯 “TG661″の機内食
朝飯 トンローsoi8ちかくのガオラオ屋のガオラオ(大盛り)、日本から持ち込んだ百德食品公司の豆板醤に卓上の酢とナムプラーを加えたナムチム
晩飯 「セープスッチャーイ」のソムタム、ヤムウンセンタレー、ガイヤーン、コームーヤーン、チムジュム、日本から持ち込んだ銘柄不明のラオカーオ(ソーダ割り)