2019.6.12 (水) フラ
喫煙者の吐き出すタバコの煙に、タバコを吸わない人のほとんどは、不快な思いをしている可能性が高い。もちろん僕も、そのうちのひとりだ。
あるとき、全面禁煙のもつ焼き屋ができたと耳にして、喜び勇んで出かけた。そうしたところ、そこは細部まで統制の行き届いた非の打ちどころの無い店だったけれど、同時に「フラ」も無いので、楽しさは感じなかった。一方、北千住の行きつけは、タバコの煙には悩まされるものの、店にも客にも「フラ」が横溢しているから、ついまた足が向いてしまう。
店を運営する者なら、大抵は、その店を完璧に近づけたいと考えるだろう。しかしその場合の完璧とは何だろう。
年に2度も3度もタイに通うのは、街のそこここに、あるいはその街に生きる人の多くに「フラ」があるからだ。それでいて、喫煙への規制は日本よりよほど厳しい。散歩をして、飲み食いをして、これほど楽で楽しいところが他にあるだろうか。
ところで「フラ」の意味が分からない人は「志ん生 セロニアス・モンク」でも「噺 フラ」でも構わないので、検索エンジンに入れてみてください。
朝飯 塩らっきょう、なめこのたまり炊、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」、焼き鱈子、胡瓜農家漬け、塩鮭、塩昆布によるお茶漬け
昼飯 「ふじや」のタンメンバター
晩飯 レタスとクレソンと玉葱のサラダ、“POSTE DE BLE”の2種のパン、ポテトフライとラタトゥイユを添えたローストポーク、“Petit Chablis Billaud Simon 2016”