2019.6.11 (火) 葬式スーツ
僕の仕事はスーツを必要としない。よって持っているスーツは黒の、夏用と三季用の2着のみだ。スーツを必要としない、とはいえ、たまには必要になることもある。そういうときには、前述の黒いスーツを着て出かける。そんな僕に対して「仕事に葬式スーツはおかしい」と、あるとき長男が言った。「リクルートスーツなんて、男も女も、みんな黒じゃねぇか」と答えると、「だから、あれもおかしい」と長男は断じた。
個人が「おかしい」と主張をしても、世の大勢がそちらにあれば、それが主流になる。社会とは、そんなものだ。しかし2着のスーツが3着に増えても、特に邪魔ではない。そういう次第にて、時々は何かしらを頼む椎名町の仕立屋テーラーキタハラを3月4日に訪ねた。そしてその紺色のスーツは3月27日の仮縫いを経て、完成の知らせは4月23日に受け取った。しかし以降はどうにも時宜に恵まれず、受け取りは延期に次ぐ延期になっていた。
本日の夕刻にようやく椎名町に至り、色気の良い、その細身のスーツを試着する。自宅までの発送を頼むと、店主はしきりと、自分で持ち帰ることを勧める。訊けば運賃が高騰して、とてもではないけれど、それはつまらない出費だという。
荷物はできるだけ減らしたい性分ながら、店主の言う運賃はたしかにバカバカしい額だった。よって夕立が来ても濡れないよう厳重に梱包されたその袋を手に提げて、22時すこし前に帰宅を果たす。
朝飯 「じみち」のベーコンエッグ定食
昼飯 「あろいなたべた」のカオマンガイ
晩飯 「加賀屋北千住店」のあれや、これや、それや。チューハイ。