2019.6.5 (水) 梅雨は雷に始まり雷に終わる
いま使っているレッツノートは、買ったときこそ高かったものの、歴代のコンピュータにくらべて3倍は長持ちをしているから、それを考えれば異常に安い。このレッツノートの左クリックボタンが今朝から、押すたび、これまでとは異なる音を発するようになった。
この部分の修理は、2014年3月7日と2017年9月21日に受けている。そのどちらにおいても秋葉原の「LUMIX & Let’s note修理工房」は、クリックボタン周りを交換する価格で、キーボードまで真新しくしてくれた。頑丈であること、また午前に実機を預ければ午後には修理の完了する工房が東京の真ん中にあることを考えれば、パナソニック製のコンピュータから離れることは考えられない。
「左クリックボタンは、いまだしばらくは使えるだろう。しかし大事を取って、早めに交換しておこう」と、修理工房のウェブページを開く。そして慣れた手順で申込みを進めていくも、今回に限っては何だかおかしい。入力の途中で振り出しに戻る、いわゆる「ループ」の状態に陥ってしまうのだ。
よって工房に電話を入れて調べてもらうと、その「ループ」は、僕の機械が修理の可能な期限を過ぎて、部品の供給も途絶えていることにより起きていることが分かった。残念ではあるものの、2011年8月4日に手に入れて以来、事務机と自宅のテーブルを毎日、行ったり来たりする以外にも、辺境も含めてインドシナや赤道直下に23回も運ばれたことを思えば、そろそろ潮時だろう。即、新しい機種の選定に入るよう、外注SEのシバタサトシさんにメッセンジャーでメールを送る。
ここで時刻は17時50分。閉店の準備にかかるべく席を立とうとしているところに、いきなり大きな雷鳴が轟く。それと同時に雨の音も聞こえてきた。店の中には買い物を終えた女性がおひとり。その、本日最後のお客様のお車は、店から7、8メートルほどのところに駐めれている。走ってもずぶ濡れになることは免れられない。お客様には「どうせ古い安物ですから」と、傘を差し上げた。
雨は20分の後に嘘のように上がった。西の空からは日さえ差しはじめている。40年ほども前に読んだ吉行淳之介の「驟雨」は、甘木庵から長男が自分の部屋に移したはずだ。「久しぶりに読んでみようか」と考える。
朝飯 鰯の土佐煮、茄子とピーマンの「日光味噌梅太郎赤味噌」炒り、大根おろしを添えた厚揚げ豆腐の網焼き、蕪の葉と油揚げの甘辛煮、納豆、胡瓜のぬか漬け、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」、らっきょうのたまり漬、メシ、蕪と蕪の葉の味噌汁
昼飯 サンドイッチ、コーヒー
晩飯 いただいた新玉葱による冷たいポタージュ、業務用スーパーの小麦粉をこねて焼いたパン、「小間切れか挽き肉にしかならない」と肉屋の店主が言う部位の牛肉の赤ワイン煮、グリーンアスパラガスのソテー、マッシュドポテト、”Bricco Manzoni Barolo Silvio Grasso 2013″、底が焦げ焦げのプリン、”Old Parr”(生)