2019.5.16 (木) すべては個人化に向かうか
すこし前までは、観光バスにはカラオケと「寅さん」の映画、そして綾小路きみまろの漫談のビデオは必須の常備品だった。今回の、町内役員の積立による旅行で使ったバスには「カラオケ禁止」の張り紙があった。人の吐いたタバコの煙を僕が嫌うこととおなじく、人の歌声は聞きたくない、という人がいるのだろう。映画についてもしかり、ビデオにおいてもしかり、だ。
今回の旅行の2日目、車内での飲酒は朝の9時30分から始まった。しかし「カラオケ禁止」に鑑みれば、観光バスの車内では、そのうち飲酒も禁止されるだろう。シラフの僕も含めて、とにかくオヤヂ連中は賑やかだ。これが他の乗客に嫌われている可能性は充分にある。
飲酒の次は「アイツの食ってる〇〇が臭せぇ」という理由から、飲食も禁止になるだろう。更には「カラオケ禁止」とおなじ理由から、会話も禁止になるだろう。そしてそこまで「他人のすることがいちいち気に入らねぇ」という時代になれば、団体旅行も観光バスも、この世から消えるだろう。
少数意見の尊重は民主主義の基本ではあるけれど、急増、多発する苦情によりやむなく作られた決まりに従わなければならない世の中は、なかなかに住みづらそうだ。僕が好んで行くタイの田舎も、そのうちそんな社会になってしまうのだろうか。
朝飯 ほうれん草とジャガイモのオムレツ、納豆、大根おろしを添えた厚揚げ豆腐の網焼き、切り昆布の炒り煮、胡瓜のぬか漬け、ふきのとうのたまり漬、空豆の甘煮、メシ、浅蜊と万能葱の味噌汁
昼飯 サンドイッチ、紅茶
晩飯 カキ菜のおひたし、大和芋と「しいたけのたまり炊」と牛肉のすき焼き風、「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」を注した刺身湯波、空豆の甘煮、大根と胡瓜のぬか漬け、塩らっきょう、なめこと万能葱の味噌汁、「松瀬酒造」の「松の司特別純米」(冷や)