2019.5.15 (水) full of green
「立夏も過ぎたのに、杉菜はないんじゃない」と、朝、ご予約をいただいているバスの到着を待ちながら、長男に言われた。それは僕も感じていたので「次は萬緑だ」と答えた。店舗に向かって右側の、季節が変わるごとに掛けかえる、季節の書についての会話である。
僕は即、2階の倉庫へ急ぎ、丸めて筒にしたいくつもの書の中から「萬緑」を取り出し、それを事務室へ置く。そして店の前に回って「杉菜」の書を挟んだアクリル版を壁から外し、事務室へ戻ってその中身を「萬緑」に入れ替えた。
「萬緑」は英語で”full of green”とは、自由学園の同級生スズキマサカズ君が、いつかfacebookに上げていた英文から知ったことだ。そのとき僕は既にして還暦を超えていたと思うけれど、この”full of green”は即、憶えることができた。新緑の季節は真夏に続いて好き、という僕の好みが、そうさせたのかも知れない。
日光宇都宮道路の今市I.C.方面から到着したバスを駐車場にご案内し、次々と降りていらっしゃるお客様にご挨拶をし、以降は店で販売の手伝いをする。ご一行は少なくない買い物をしてくださって、次の目的地へ向かわれた。
ひと息ついて事務机のコンピュータを開き、念のため季節の書の一覧を呼び出す。するとそこには「杉菜」の次は「麦笛」とあった。それに気づいても、もう遅い。「萬緑」は「麦笛」を飛び越えて、6月の末までは、壁に架けられているだろう。
朝飯 空豆の甘煮、切り昆布の炒り煮、スクランブルドエッグ、納豆、生のトマト、胡瓜のぬか漬け、ふきのとうのたまり漬、メシ、若布と三つ葉の味噌汁
昼飯 「丸亀製麺」のわかめうどん(揚げ玉と刻み葱は無料)、梅干のおむすび
晩飯 玉葱のスープ、ポテトグラタン、キャロットラペとグリーンアスパラガスのソテーを添えたビーフステーキ、“Almaviva 1997”、パイナップル、”TIO PEPE”、2種のチョコレート、”Old Parr”(生)