2019.4.15 (月) 考えを改める
子供のころは、風邪による熱の下がった朝は、光輝燦然とした爽やかさと共に目を覚ますことができた。その気分を久しぶりに味わったのは20代のころ。そして以降は今に至るまで、病み上がりの気分ははなはだはっきりしない。そういう気分のまま、きのうに引き続いて早朝に製造現場に降り、本日、袋詰めするための商品の手入れをする。
取引先や銀行に寄りつつセキネ耳鼻咽喉科へ行く。「先生、今朝はどうも、喉にすこし痛みがあって、うがいをしました」と説明すると、先生は僕の喉を覗き込み「ぜーぜん」と笑った。子供のころと異なって、風邪は去ったのか、あるいはいまだ自分の身中に留まっているのか、それがよく分からないのだ。
「明日も飲酒は控えるべし」ときのうの日記に書いた舌の根も、否、筆の先も乾かないうちに何ではあるけれど、夕食のおかずが金目鯛のアクアパッツァであれば、飲まないわけにはいかない。ただし最大限の譲歩をして白ワインは止め、ドライシェリーをソーダで割る…
と、ここまで書いたのが4月15日の夕刻。しかし長男の調理によるそれを目にして考えを改めた。冷蔵庫の野菜室には思いがけず飲みさしの白ワインが横たわっていたから、それを取り出しテーブルに立てる。
朝飯 「金谷ホテルベーカリー」のソーセージパン、「スープストックトーキョー」の菜の花のポタージュ、イチゴのヨーグルト和え
昼飯 「大貫屋」のチャーハン
晩飯 金目鯛のアクアパッツァ、豚の背脂とグリーンアスパラガスのパン、“Petit Chablis Billaud Simon 2015”