2019.4.4 (木) 鯉のぼり
前月、インターネット上に、初夏を想わせる洒落た置物を見つけたため、その季節が来たらこれを店に飾ろうかと、長男に提案をした。すると長男は、そんな「今」のものではなく、ウチにふさわしい品が必ずどこかにあるはずだから、どうにかしてそれを見つけるべきと答えた。
本日、家内は朝から手袋をして倉庫に籠もり、その奥深いところを捜索した。1時間ほど経って、家内はいくつかの戦利品を手に事務室に戻った。古色蒼然とした複数の段ボール箱には、その数だけの鯉のぼりが入っていた。生地は木綿、絵付けは手描きである。「ヘーッ」と驚きつつ触れると、指先に染料が付いた。そのことと、丸い、文字通りの鯉口に取り付けられた紐の白さからして、旗竿に揚げられ空を泳いだことは一度としてなかったものと思われる。
所用にて外へ出てふたたび戻ると、店の客だまりの奥に、それらのうちの1尾が早くも吊り下げられていた。真鯉と緋鯉は大きすぎて収まらず、もっとも小さなものを用いたという。それでも長さは二間半。僕の記憶に無いところからすれば、多分、昭和5年産まれのオヤジに贈られたものだろう。よくもまぁ90年ちかくも眠り続けたものと、感心をするばかりである。
朝飯 生のトマト、納豆、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、切り昆布の炒り煮、巻湯波の淡味炊き、牛蒡と人参のきんぴら、イカナゴの釘煮、ふきのとうのたまり漬、塩らっきょう、メシ、若布と揚げ湯波と万能葱の味噌汁
昼飯 「CoCo壱番屋」のポークカレー、野菜サラダ
晩飯 レタスとベビーリーフを添えた3種のパテ、4種のパン、ラタトゥイユを添えた鶏肉の天火焼き、“Chablis Billaud Simon 2015”、“Chez Akabane”のイチゴのショートケーキ