2019.3.22 (金) シラフで書いて、この文章
目を覚ましたのは2時15分。起きて服を着て洗面を済ませてから見た食堂の電波時計は3時56分。タイムマシンに乗って未来へ行ったわけではない。目を覚ましてから活動を始めるまでに1時間41分もかかった、ということだ。1時間41分とは、特急に乗れば下今市から浅草まで行けてしまう時間にて、これを、特に何もせず費消してしまったのは大いなる無駄である。反省をしなければならない。
日記は通常、おとといのそれを朝食の前に書く。しかし今日は珍しく、夕食後にきのうの日記を書いた。酔って筆を持つ手、否、キーボードを叩く手指の動きが滑らかになったか、すらりすらりと…と、ここまで書いて「すらりすらり」はオノマトペだろうか、と考える。そうして検索エンジンに「オノマトペ」と入れてみる。
僕はこの日記には、できるだけ擬音は入れたくない。それは、この日記では文語的な文章を守りたい気持ちがあるからだ。検索エンジンの飛んだ先のページには、オノマトペは擬声語をあらわすフランス語で、擬声語とは擬音語と擬態語の総称とあった。「すらりすらり」は、上記の場合には擬態語に属するだろう。
と、またまたここまで書いて「そういえば、狂言の台詞には、この擬態語が多いな」と、以前に観た舞台を思い出す。僕の場合には、そのことを思い出しただけで、更に先へと思考を進めることはしない。
「そういえば」と、脳は更に逍遥する。そういえば井上康生は柔道に関係するオノマトペについて論文を書いたはずだ。技術の伝達にはことばで伝えづらい抽象的な部分があって、だからオノマトペが多用されるのだろう。その極めつけは長嶋茂雄による「パーッと球が来たらバーッと打て」だと思う。中畑清はそのひと言で不調から抜け出したと聞くけれど、果たしてそれは本当だろうか。
朝飯 蓮根のきんぴら、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、しもつかり、キクラゲと鱈子の佃煮、らっきょうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 「パニフィカシオンユー」のベーコンとジェノベーゼソースのパン、同クリームパン、コーヒー
晩飯 胡桃の入ったミモザサラダ、4種のパン、2種のソーセージと根菜類のスープ、”Petit Chablis Billaud Simon 2015″