2016.12.8 (木) トンカツ祭
昼に「大貫屋」の暖簾をくぐり、戸を引いて3客あるうちの真ん中のテーブルに着く。普段であれば店に入る前から、否、会社を出る前から頼むものは決まっている。しかし今日ばかりはなぜか、何を食べたいかが分からない。
醤油、ソース、胡椒の瓶と箸置きの間に立ててあるメニュを手元に引き寄せ、ざっと眺める。そして「カツ丼」と注文しかかって「いや、今日、そんなものを食べたら嗤われる」と、いまいちどメニュを睨んで「すいません、タンメン、ください」と調理場に声をかける。
なぜ嗤われるか。「きのうの晩にトンカツを食べておいて、次の昼にカツ丼を食べる馬鹿がどこにいる」と考えたからだ。誰に嗤われるか。もちろん、このウェブログを読んでいる人に、だ。
初売りの1月2日、あるいはその翌日の昼に、店まで出前をしてくれるかどうかを確かめるため、夜、洋食の「コスモス」へ出かける。
先ずはドライマーティニを頼む。「この店はじまって以来、一番高いトマトを今日は仕入れました」と、カプレーゼを肴にすることの多い僕にオヤジさんが笑顔を向ける。「だったらそれ、お願いします」と答えておいてメニュに目を落とし「誰に嗤われたってかまわねぇ」と、今度こそカツレツを注文する。きのう今日は体がトンカツを求めているのだ、多分。
朝飯 納豆、昆布の沖縄風炒め、白菜漬け、生のトマトを添えたベーコンエッグ、ほうれん草のソテー、メシ、豆腐と万能葱の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のタンメン
晩飯 「コスモス」のトマトとモツァレラチーズのサラダ、カツレツ、ドライマーティニ、”TIO PEPE”