2019.3.4 (月) 葬式スーツ
先般、商談におもむく際に、長男がスーツを着ていないことを見とがめて質すと、自分は葬式用のスーツしか持っていない。葬式用のスーツで商談をするわけにはいかない。だからスーツは着ていかないのだと答えた。そのとき僕の着ていたスーツは正しく、葬式用のスーツだった。否、僕はその黒いスーツを葬式は勿論、結婚式にも仕事にも着ていく。黒いスーツは万能の筈ではなかったか。
「リクルートスーツといえば、黒の上下だろう。あの恰好で学生は企業訪問をするんだぞ」と返すと「そもそもリクルート用のスーツが黒、というのがおかしい」と長男は決めつけた。
そのような議論はさておき、数年前に決行した断捨離の結果、僕はスーツは冬用と三季用の、それぞれ黒の2着を持つのみだ。よくよく考えれば、62歳の男としては異常な少なさである。よってここに濃紺の1着を加えるべく、馴染みの仕立屋を椎名町に訪ねる。採寸は45分で完了した。こまごま書けば日記が長くなるから遠慮をするが、最近のスーツは傾向として、裾幅がいささか狭すぎやしないか。
夜は次男と湯島で待ち合わせ、夕食を共にする。
朝飯 グリーンピースの炒り豆腐、納豆、ハムエッグ、生のトマト、ほうれん草のソテー、大根と胡瓜と生姜としその実の醤油漬け、ふきのとうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と万能葱の味噌汁
昼飯 「須田町食堂」のトマトとチーズのハンバーグステーキ、パン
晩飯 「玉響」のお通しの鰯大根、チーズの味噌漬け、空豆の炭火焼き、長須鯨の炭火焼き、太刀魚のへしこ、ポテトサラダ、肉豆腐、野生肉の炭火焼き三種盛り、冷やしトマト、「雪の茅舎」(燗)、「高千代」(燗)