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清閑 PERSONAL DIARY

2019.3.3 (日) 岡山といえば

数日前にちらし鮨のことを書いた。内田百閒が食べたのは、あるいは好んだのは当然、岡山のばら鮨だろう。

岡山といえば後楽園より桃太郎より「けんかえれじい」を思い出す。それにしてもあの痛快な娯楽作は、なぜ終盤に北一輝の名の出たところで尻切れトンボで終わるのか。鈴木清順の映画を観てから40年は経つ。もともと飲み込みの悪いところに年月の陶太を受けて、記憶は曖昧になるばかりだ。

嫁のモモ君が作ったちらし鮨は鮭と小鯛のささ漬けを用いた不思議なものだったが、とても美味かった。蛤の吸い物とちらし鮨は娘のリコのために用意をされたものだが、本人は昼の来客にはしゃぎすぎて、夕食の時間には眠っていた。母親が起こそうとしてもぐずるばかりで目を覚まさない。結局のところ、彼女は桃の節句のご馳走を口にすることなく翌朝まで十数時間も眠り続けたという。

リコは女ではあるけれど、「けんかえれじい」の南部麒六のような、元気な人間に育ってほしい。まぁ、喧嘩に明け暮れられては困るけれど。


朝飯 生のトマト、グリーンピースの炒り豆腐、「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」をかけた煮奴、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、ふきのとうのたまり漬、キクラゲの鱈子和え、メシ、豆腐と若布と長葱の味噌汁
昼飯 「カルフールキッチン」の海老フライのサンドイッチ、ホットミルク
晩飯 菜花のおひたし、筑前煮、蛤の吸い物ちらし鮨、「三笑楽酒造」の「山廃純米」(燗)、「久埜」の草餅、”TIO PEPE”


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

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