2019.2.23 (土) 逃げようとすれば効かない
「1週間に2回の割で通院して、計8回で快方へ向かう可能性が高い。それで駄目なら、そこから更に8回」と言われたカイロプラクティックでの、本日は13回目の施術日である。
地元の整形外科で処方をされた、朝昼晩の食後に飲むこととされている鎮痛剤は、先月の末から日に1度、昼に服用をすれば何とか凌げるようになり、今週の火曜日からは、まったく頼っていない。ただし背骨と右の肩胛骨のあいだの痛みが綺麗さっぱり消えた、というわけではない。
先生は診察台にうつぶせになった僕の背骨を仙骨の上から押して行き、頸骨の下に至って「まだ固いなー」と嘆じた。そして「こんなにひどいハイブツは、私、初めてです」と続けた。「ハイブツとは廃物だろうか、背中になにか、老廃物のようなものが溜まりすぎているのだろうか」と疑問に感じて訊くと「ハイブツ」とは「背部痛」の、先生なりの発音だった。
続けて「ここまで悪くするには、からだは相当、耐え続けたはずですよ。ウワサワさん、隨分と我慢強い性格でしょ」と言われたから一瞬、虚を突かれた気持ちになった。「我慢強い」などと言われたのは、生まれてこのかた初めてのことである。
背中を優先して後回しにしていた左肩の痛みについては、しばらく前から治療が始まったばかりだ。「こちらで電子ペンを当てられた直後こそ良いんですけど、しばらくすると、また元に戻っちゃいますね」と、その症状について伝えると「そりゃぁ、長年のゆがみ、ひずみが蓄積されてますから」と苦笑いをしてから「仰向けになってください、痛いですよ」と、先生は僕の左腕を両手で握り、柔道の関節技のように固めた。
思わずうめき声を上げると「骨が折れるほど痛いですよ。でも逃げようとすれば効きません。力を抜いて」と、先生は僕の左腕を更に締め上げる。「骨が折れるほど痛い」とは、どれほどの痛さなのか。「逃げようとすれば効かない」も、なかなかの殺し文句。更にはその状況下において「力を抜け」である。
「ウワサワさん、我慢しちゃ駄目ですよ、鎮痛剤、辛くなったら我慢せずに飲んでください。予約した日より前でも、具合が悪くなったら我慢せずに電話してくださいね」という先生の言葉に送られて整体院を去る。
午後は予想したより早く会社に戻ることができた。そして以降は普段の仕事に当たる。
朝飯 蓮根のきんぴら、大根と人参と厚揚げ豆腐の淡味炊き、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、グリーンピースの炒り豆腐、ふきのとうのたまり漬、大根と胡瓜と生姜としその実の醤油漬け、メシ、なめこと二十日大根の葉の味噌汁
昼飯 「東北自動車道上三川P.A.」のカレーライス、コーヒー
晩飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、湯波の淡味炊き、グリーンピースの炒り豆腐、大根と胡瓜と生姜としその実の醤油漬け、鮭の麹漬け、なめこのたまり炊、すぐきを薬味にした納豆、麦焼酎「日田全麹」(お湯割り)