2019.2.22 (金) むかし酒席で耳にした話
年長の友人ヨコタジュードーがむかし、ある経済紙に取材を受けたときのこと、すべての質問に答えてのち「今度はそちらの番だ」と、これまで仕事で出会ってきたあまたの成功者に共通することは何かと、その記者に訊いてみたという。もう数十年前のことだから、その「共通すること」について、僕はふたつを記憶するのみだ。
ひとつ。成功者は夜、眠っているときに、いきなり良案を思いついて目を覚ますという。しかしてその良案は、ひとりで眠っているときにのみ訪れるという。
もうひとつ。成功者は、目の前の扉が次々と開いていくのだという。苦心惨憺して鍵を外すでもなく、錆び付いた蝶つがいに渾身の力を振り絞るでもなく、歩いて行くに従って、扉は向こうから次々と開いていくのだという。
本日、その「扉が向こうから開く」ということを僕も経験して「興奮した。オレ、ちょっとお茶、飲んでくるわ」と事務室で立ったまま言うと「それほどのことでもないでしょ」と長男はこちらの顔も見ないまま淡々と答えた。そして結局のところ、お茶は飲まずに終業時間に至る。
朝飯 春菊の胡麻和え、納豆、「なめこのたまり炊」のフワトロ玉子、大根と人参と厚揚げ豆腐の淡味炊き、ふきのとうのたまり漬、大根と胡瓜と生姜としその実の醤油漬け、メシ、浅蜊と二十日大根の葉の味噌汁
昼飯 「玄蕎麦河童」の蕗のとうの天ぷら、おろしぶっかけ蕎麦(十割)
晩飯 ポテトサラダ、3種のパン、鮭とほうれん草とマカロニのグラタン、“Petit Chablis Billaud Simon 2015”