2019.2.1 (金) 夜のいまだ明ける前に
夜のいまだ明ける前に、洗面所の遮光カーテンをずらして外の様子をうかがう。水銀灯に照らされた瓦屋根は、うっすらと白い。視線をすこし移すと、地面は黒く光っている。降る雪は着地をするそばから融けたらしい。
昨年2月2日の売上金額が極端に低いのは、明らかに雪のせいだ。雪が積もるとその日だけでなく、後遺症のようにして、数日はお客様の足が鈍る。社員の大部分は仕事よりも先に、雪かきに当たらなくてはならない。今日はまた「なめこのたまりだき」を完成させる日に当たっている。雪が積もらなくて本当に良かった。
朝食を食べ終えて食器を洗うころ、太陽が見る間に上がってくる。冬の朝日を斜めから浴びて、景色が青く輝き始める。夜の闇の中を抜けてきたらしいクルマは、その青い光の中を、明かりを点けたまま走り去っていく。それを見届けてから応接間を抜け、廊下に出てエレベータの扉の「開」ボタンを押す。そうして張り切って、仕事場へ向けて降りていく。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、「しいたけのたまりだき」と牛肉と里芋のすき焼き風、ピーマンと人参のきんぴら、柴漬け、たまり漬「七種きざみあわせ・だんらん」、メシ、なめこの味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 トマトとジャガイモと鶏肉のスープ、スパゲティサラダ、パン、チーズとパセリのオムレツ、イチゴ、”Petit Chablis Billaud Simon 2015″