2016.11.30 (水) 取材
百十数年の歴史を持つ生活啓蒙誌「婦人之友」の取材を10時より受ける。2017年2月号の特集「冬こそ、気もちいい朝を」の巻頭カラー6ページにて、ウチの朝食が取り上げられるという。僕は先方の要請により、今回は白菜とベーコンと長葱の味噌汁を作った。
ところでこの取材に先立ち、僕の過去の日記を精査した編集者が、予告に用いるため提供して欲しいと指定してきた画像はすべて、これは僕だけが知っていることだけれど、家内が不在にしている朝に、家内の作り置いた常備菜を並べ、好き勝手に作った味噌汁を真ん中に置いたもの、あるいは冷蔵庫にしなびた野菜を見つけ「しょうがねぇな、ぜんぶ使っちゃえ」と、それを雑駁に刻んで投入した味噌汁によるものだった。
時代はバブルの崩壊から長いデフレーションを経て”gorgeous”や”gimmick”の追求、「高い仕様」や「複雑な仕掛け」の誇示から「これでいいのだ」に変わってきているのではないか。
「イケイケ」から離反して「山を降りる」方向へ行くとは、世はトランプバブルに湧いているけれど、多くの人たちは、これからしばらくは小市民的安寧の中で、むしろそれを慈しみつつ生きていくのではないか、という予感がする。
そして明日も僕は味噌汁を作るのだ、今朝のメシはホットドッグではあったが。
朝飯 ホットドッグ、ヨーグルト、コーヒー
昼飯 揚げ湯波と小松菜の淡味炊き、しもつかり、生のトマト、ひじきと揚げ湯波と人参の甘辛煮、「なめこのたまりだき」のふわとろたまご、大根と胡瓜のぬか漬け、メシ、白菜とベーコンと長葱の味噌汁
晩飯 トマトとレタスとモツァレラチーズのサラダ、パン其の一、パン其の二、パン其の三、鶏肉のクリームソース、“Chablis Billaud Simon 2014”