2019.1.10 (木) 第37回日光MG(2日目)
第4期に同卓となる販売係タカハシリツコさんには、経営計画について教えてくれるよう、きのうのうちに頼まれていた。それは覚えていたものの、しなければならないことが幾つもあって、会場に入ったのは講義が始まる10分前だった。タカハシさんの姿を探すと、その脇には経営計画の紙を指しつつ指導をしてくれているらしい製造係イトーカズナリ君の姿が見えて、ひと安心をする。
そして9時30分より第4期の期首処理を開始。僕はジャンケンに勝って、最初の親の位置を確保する。そして、ここまで整ったところでニシジュンイチロー先生の講義を聴く。
第4期の決算の最後のところでバランスシートの右と左に4円の差が発生する。前期のバランスシートまで遡って検証をするも、どこに齟齬があるのか分からない。同卓の公認会計士オザキサトシさんに助けを求めると、間もなく、当期製品製造原価の算出に誤りのあることを教えてくれた。さすがという他はない。結果は損益分岐比率110パーセント、累積利益はふたたび落ちてマイナス84円。
この第4期にもっとも高い売上げを記録したイトーヒロミさんにより、第5期に閉鎖される市場と固定費の倍率を決めるためのサイコロが振られる。
僕は第5期に92円の経常利益を上げたものの、期中に得意先倒産と製造ミスのカードを引いていたため、税引き前当期利益は49円。よって前期末までの84円の累積損を一掃することはできず、残念な結果に終わった。
ところでMGでは、来期に向けての在庫と戦略チップを規定以上に整えた上で、自己資本の高かった順に表彰をされる。勝った人が偉いという考えはMGには無いものの、勝敗はゲームに緊張と面白さを生む。
今回の最優秀経営者賞は、遠路はるばる長崎県から参加のサカモトユージさんで、到達自己資本は567円。優秀経営者賞は大阪から参加のウエガキトモヒロさんで、到達自己資本は549円。もうひとりの優秀経営者賞は、高知県から参加のイヌイキョーコさんで、自己資本は548円。ウエガキさんとイヌイさんの差は僅々1円で、まるでオリンピックの短距離走か水泳のようだ。また第4期で100期を達成したイトーヒロミさんには、寄せ書きが贈られた。
なお、この2日間で僕が特に感心をしたのは、製造と販売のふたりの社員を意図してひとりに減らし、その体制を最後まで続けたタケシトーセーさんの試みだった。競争力の小さな会社にも関わらず、第3期は318円、第4期は398円、第5期は465円と、自己資本を伸ばし続けたのは見事の一言に尽きる。
原稿用紙に2枚ほどの感想文を書き上げて後は、次々と帰宅の途に就く皆さんをお見送りしてから、僕は道具を満載した三菱デリカで今市へ向かう。そして先ずは、いまだ時間に余裕のある方々と夕食を共にする。次は後泊の方々と二次会に流れて、これを最後の交流会とする。
朝飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」の朝のお膳
昼飯 「湯けむりまごころの宿・一心舘」の昼のお膳、らっきょうのたまり漬「ピリ太郎」
晩飯 “Parrot”のチキンカントリー、“evodia 2016”、「陶」の牡蠣のソテー、焼き餃子、梅干しのおむすび、芋焼酎(お湯割り)