トップへ戻る

MENU

お買い物かご

清閑 PERSONAL DIARY

2018.12.27 (木) 物語の世界

製造現場は年末年始のための商品づくりと地方発送の荷造りで大車輪の働きである。事務室はおなじく年末年始の地方発送を受注することに忙しいものの、家内が応援に入っている。店舗が忙しくなるのは今週末からで、現在、販売係の半数は、ふだん手の届きづらいところの掃除をしている。明日は僕は、神棚とお稲荷さんの掃除に当たらなければならない。その後の予定も目白押しだ。ほんの短いあいだに考えを巡らせて、カトー床屋に電話を入れる。そして即、会社を抜け出す。

ほぼ年中無休の体制にある者は床屋へ行きづらいと、23日の日記に書いた。僕の髪と髭は正月を迎えられる状態ではない。店から目と鼻の先にあるカトー床屋の椅子に着きながら「だいぶご無沙汰しちゃったよ」と、鏡に映るオヤジさんに声をかける。

南の国での散髪は、ほんの10分ほどで終わる。しかしカトー床屋のそれは、ほとんど90分を要する。そのあいだに「床屋が大晦日の仕事を終えるのは元日の午前を迎えてから」とか「商店の売り上げを、大晦日の銀行員は夜中まで集金して歩いた」というような昔話を聞く。21世紀の今からすれば、まるで物語の世界だ。

そしてようやくまともな姿になって、会社へと戻る。


朝飯 里芋の淡味炊き、納豆、油揚げと小松菜の炊き合わせ、人参のきんぴら、らっきょうのたまり漬「つぶより」、塩鮭、メシ、トマトと白菜の味噌汁
昼飯 2種の林檎
晩飯 ポテトサラダ、大根おろしを添えた鰤の照り焼き風、広島菜漬け、油揚げと蕪の葉の炒め煮、ニラの「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、芋焼酎「櫻泉」(お湯割り)


美味しい朝食のウェブログ集は、こちら。

  

上澤卓哉

上澤梅太郎商店・上澤卓哉

2024

2023

2022

2021

2020

2019

2018

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009

2008

2007

2006

2005

2004

2003

2002

2001

2000