2018.12.20 (木) 朝の好みと晩の好み
日本にいる限り、朝は和食を食べたい。味噌汁は大抵、自分で作る。味噌汁はむかしながらの手順を踏んだとしても、おそらくは世界でもっとも作り方の簡単なスープだ。朝のお膳に臨んでは、先ずこの味噌汁を口に含む。味噌汁は毎日ほぼ例外なく美味く、他に目もくれず半分ちかくを一気に飲んでしまうこともある。この、家での朝食を欠けば、僕の人生から楽しみがひとつ抜け落ちることになる。大げさではない、本当のことだ。
夜になると、今度はなぜか洋食が食べたくなる。その洋食とは日本で独自の発達を遂げた、いわゆる「洋食」ばかりでない、とにかく、動物性蛋白質やデンプン質を、おなじく動物から取り出した出汁や乳脂肪で調理したものを肴にワインが飲みたくなるのだ。
ところが今日も夕刻に至ってみると、その洋食を避けたい気分が強くなってきた。そうして僕としては年に1度あるか無いかのことと思われるけれど、夕食は和食にするよう家内に頼んだ。
冷蔵庫にあったものを茹でたり炙ったり、あるいは朝食のために作り置いたおかずで飲む焼酎のお湯割りはなかなかに美味かった。年末年始を控えてもっとも注意すべきは健康である。今夜に限っては、僕のからだが和食を欲していたに違いない。
朝飯 じゃこ、生のトマト、切り昆布の炒り煮、ウィンナーソーセージとピーマンのソテー、納豆、らっきょうのたまり漬「つぶより」、メシ、若布と白菜の味噌汁
昼飯 牛肉と玉葱のスープ、アスパラ菜のソテーを添えたハムエッグ、「進々堂」の2種のパン、マーマレード、オレンジキウィのジャム、紅茶
晩飯 「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」で調味した松前漬け、鰯の明太子詰め焼き、蓮根のきんぴら、アスパラ菜のおひたし、千枚漬け、薩摩芋の蜜煮、芋焼酎「八幡」(お湯割り)