2018.12.17 (月) booze
「こと鮨に関してはオヤジが威張るだけのことはあるけれど、酒については首をかしげざるを得ない」とか「ステーキこそ大したものだけれど、ワインは国産の、それも180ccのボトルしか用意がない」というような食べ物屋が、むかしはそこここにあった。それから数十年、今はさすがに、若い人の集まる居酒屋のような店でも、複数種の、あるいは数え切れないほど多くの酒を品書きに連ねるところが当たり前になった。客としては有り難い。
「酒は料理を美味くするbooster」と考える僕のもっとも好きな店は、特に鮨屋や小料理屋においては、しかし多くの中から好きな酒の選べるところではない。「お酒、ください」と頼むと「はい」と、そのときの僕がもっとも美味く感じるだろう酒を黙って出してくれる店こそ最高だ。
昔の男はものの味にはうるさいことは言わなかった。あるいは、ものの味にあれこれ注文をつけることに恥ずかしさを感じていた。たとえば、酒場の席に着くなり”booze”のひとことで通す男は様子が良い、という頭が僕にはある。それゆえの「お酒、ください」である。
今日は、育児休暇などで休職中を除く22名の社員のうちの18名ひとりひとりと面談を交わしつつ賞与を手渡した。残る4名との面談は明日に行う。というわけで、年が明けたらそれなりの店に行って、先ずは「お酒、ください」と、口を開いてみたい。
朝飯 おでん、納豆、冷や奴、鮭の昆布巻き、蕗のとうのたまり漬、メシ、トマトと揚げ湯波と若布の味噌汁
昼飯 3種のおむすび
晩飯 トマトと玉葱のサラダ、エリンギと根菜のバターソテーを添えたビーフステーキ、本物のワインで漬けた本物のワインらっきょう”rubis d’or”、“Almaviva 1997”、アップルクランブ、銘柄不明のコニャック