2018.12.5 (水) 鶏鳴山
102歳まで生きたおばあちゃんの一周忌を契機として、20数年ほども住んだ自宅の4階に修復を施したのは、2013年の初秋から初冬にかけてのことだ。それまで僕は4階の北西にある部屋に起居していたから、朝に窓から眺めるのは、そちらの方にある日光連山がもっぱらだった。
おなじ4階でも南東に面してあった、おばあちゃんの台所と寝室を食堂に作りかえてからは、それ以前とは真反対の、南東の空ばかりを眺めることになった。その南東には平地が広がるばかりで、大きな山はひとつも見えない。
ところで北西と南東のちょうど真ん中、つまり南西には、重畳と続く里山の向こうに鶏鳴山が見える。その山の名は地元の人にしか馴染みでないかも知れない。しかしこれを僕は、日本百名山のひとつ男体山、また日本二百名のひとつ女峰山を含む日光連山よりも、むしろ愛でている。それはこの山が、遠く高い山よりも、四季の移ろいを、より精密に映すからだ。
今朝の鶏鳴山の上空には西から東にかけて雲が真っ直ぐに延びていた。その様を珍しく感じて廊下の防湿庫に向かう。そしてそこから”NIKON D610″を取り出し、”AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VR”をもっとも長い85ミリにしてシャッターを切る。
朝飯 ピーマンと人参のきんぴら、納豆、生のトマトと茹でたブロッコリー、切り昆布の炒り煮、鶏レヴァの甘辛煮、ごぼうのたまり漬、じゃこ、メシ、豆腐と椎茸と三つ葉の味噌汁
昼飯 「大貫屋」の味噌ラーメン
晩飯 「幸楽」のあれや、これや、それや。日本酒(燗)