2018.12.6 (木) 厳密に言えば
早朝に起きて遮光カーテンをずらすと、水銀灯の明かりを映したアスファルトが青白く光っていた。きのうまでの好天は、未明から雨に変わったらしい。
午前の慌ただしさが収まったところでホンダフィットに乗り、複数の金融機関をまわる。そして現金を下ろしたり、あるいは入金をしたりする。師走の銀行、それも昼どきのそれはさぞかし混み合っているだろうと覚悟をしていたものの、どこも例外なく静かだった。
どうということもない現金の移し替えではあるけれど、何やらひと仕事を終えたような気になって、会社に戻ると事務室を素通りし、自宅の食堂に上がる。そして立ったまま、窓ガラスと、いまだ冬景色とは言いがたい山々のあいだにある、雨を含んでいるのかいないのか分からない、淡く霞んだ空気を眺める。
お湯を沸かし、お茶を淹れて飲むと、気分は一層、落ちついた。そうして気持ちに一区切りをつけて、下りのエレベータに乗る。厳密に言えば、乗ったのはエレベータではなく、エレベータのカゴの部分ではあるけれど。
朝飯 切り昆布の炒り煮、ピーマンと人参のきんぴら、納豆、大根おろしを添えた蒲鉾、トマトのスクランブルドエッグ、じゃこ、ごぼうのたまり漬、メシ、ズッキーニと万能葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 トマトと山葵菜のサラダ、ロールキャベツ、ジャガイモのグラタン、“Petit Chablis Billaud Simon 2015”、柚ジャムのヨーグルト、林檎、レーズンウィッチ、銘柄不明のコニャック