2018.11.5 (月) 手打ちの予感
雨は明け方に上がったらしい。窓を開け、顔を空中に突き出してみる。雨の、何とも言えない良い匂いがする。否、それは正確には雨の匂いではないだろう、雨が土や植物に湿り気を与え、そこから蒸発した空気が高いところへ昇っていこうとする、その匂いなのだ、多分。
朝食の準備の整ったところで、ふと南西の窓の外に目を遣る。すると真正面の鶏鳴山は、まるでむかしのハリウッド映画に出てくるタヒチの山のように、これは僕なりの褒め言葉ではあるけれど、非現実的に輝いていた。思わず本棚のある廊下の突き当たりに置いた防湿庫まで急ぎ、ニコンの一眼レフを取り出して、その光る山へ向けてシャッターを切る。
頸椎と右の肩胛骨のあいだにビー玉を埋め込まれたような、先月20日から続くウンザリするような痛みは、昨夜のちょっとしたことを境として、かなり治まってきた。これがぶり返すようであれば、今度は鍼灸ではなく、外科を訪ねてみようと思う。「レントゲンでは、骨に異常は見られませんね、とりあえず湿布と鎮痛剤をお出ししておきます」で手打ちをされてしまう予感はあるけれど。
朝飯 3種の佃煮、大根のたまり漬、梅干し、雑炊
昼飯 「ふじや」の雷ラーメン
晩飯 ハムともやしと胡瓜のサラダ、若布の吸い物、ムースーローの豚肉抜き、紋甲烏賊と青梗菜の炒め、「にんにくのたまり漬」を餡に使った焼売、胡麻焼酎「紅乙女」(お湯割り)、大和サブレー、”Old Parr”(生)