2018.11.12 (月) 今となっては思い出せない
目を覚まし、しばらくは横になったまま静かにしている。やや経ってから枕頭のiPhoneを拾い上げ、時刻を確かめるといまだ3時45分だったから、いささか得をした気持ちになった。そして食堂のテーブルで、おとといときのうの日記を一気に書く。
下今市14:35発の上り特急リバティは、東武鉄道のチケットレスサービスによれば、昼ごろにはほとんどの席が空いていた。しかし14時にふたたびアクセスをしてみると、空席は、片手で数えられるほどに減っていた。即、通路側に残った席を確保する。
北千住から乗った千代田線を日比谷で降りる。帝国ホテルですこしばかりの用を足し、新橋まで歩いて安い床屋にかかる。
新橋の機関車広場では、古本市が開かれていた。目に近視と遠視が入り交じって以降、もっとも苦手となったのは、本屋の書架に背表紙を見ていくことだった。しかし三焦点レンズを入れた現在の目には、夜の露店に並ぶ本の背文字が、たとえ薄暗いところにあってもすべて見えている。そして今となっては、白内障だったひと月前の物の見え方さえ思い出せないのだ。
新橋から乗った銀座線を溜池山王で千代田線に乗り換えたのは、夜の乃木坂の景色が好きだからだ。勉強仲間による小さな集まりに出た後は、青山三丁目から銀座線で新橋に戻る。21時30分に予約をしておいた8丁目の鮨屋には、20時45分に入ることができた。
朝飯 めんたいこ、大根と豚三枚肉の淡味炊き、なめこの醤油煮、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、たまり漬「七種きざみあわせ(だんらん)」、メシ、揚げ湯波とトマトとズッキーニの味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 「鮨よしき」の酒肴あれや、これや、それや。鮨あれや、これや、それや。「笑四季酒造」の純米吟醸「今夜、都内、某所」(冷や)、「梅津酒造」の「生酛仕込冨鈴」(燗)