2018.11.1 (木) 治療あるいは小旅行
下今市07:56発の上り区間急行に乗ると、新栃木には8時41分に着く。目指す鍼灸院のドアを右手で押しつつ左手首の腕時計を見ると、時刻は8時53分だった。先月の20日ごろから続く背中の痛みがいまだ去らないため、遂に小旅行ほどの移動をすることになってしまった。
僕にこの鍼灸院を教えてくれたのは、たしか栃木市に住む人だった。初めて訪ねたのは何度目かのギックリ腰に見舞われたときで、診療券には「H8年8月31日」と記されている。とすれば僕は年に数回とはいえ、ここに22年ものあいだ通い続けていることになる。
背中や肩に鍼を打ち、そこに電線を繋げて電気を流す。それが済むと、今度は背中に清涼感のある軟膏が塗り広げられ、延々とマッサージが続く。最後は背中や腕にテーピングが施される。これらの施術には、いつも1時間ほどを要する。
往きとおなじく徒歩で戻った新栃木の駅の時計は10時13分を指している。改札口の真正面に見える電光掲示板によれば、次の下りは10:48発。田舎のことであれば、35分の待ち時間も仕方ない。
その、新栃木10:48発の下りには、外国人の観光客が目立った。鉄道ヲタクなのか、車窓にiPhoneを立てかけ、沿線風景を動画に収めている人もいる。旅費を安く上げるため、あるいは僕にもその癖があるけれど、ローカル線を好む外国人は少なくない。この列車の終点が日光であることを、日本語の達者なインド人が、日本人の乗客に訊ねている。英語による案内放送は特急にしか流れない。それ以外に乗った外国人は、日光と鬼怒川の分岐駅である下今市が近づくと、大抵、落ち着かなくなるのだ。
列車は11時32分に下今市に着いた。駅ちかくの駐輪場から自転車を引き出し、途中、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」で在庫の状況を確かめてから会社に戻る。
朝飯 小松菜のおひたし、納豆、「なめこのたまりだき」のフワトロ玉子、冷や奴、ごぼうのたまり漬、メシ、浅蜊と万能葱の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 ほうれん草の胡麻和え、細切り人参の炒り煮、豆腐の豚挽き肉あんかけ、厚焼き玉子、小鯛のちらし鮨、「齊籐酒造」の「英勲純米しぼりたて生原酒」(冷や)、オレンジケーキ、”Old Parr”(生)