2018.10.23 (火) 青紫
先週の火曜日に白内障の手術を右目に受け、翌朝、診察のためオーミヤナナサト眼科を訪ねると、おなじ日におなじ手術を受けた夫婦と診察室で隣り合わせになった。
そのダンナの方は、看護婦さんに眼帯を外されてしばらくすると、水色と白の縞のシャツの袖を指さして「白いところが手術した方の目では真っ青に見える。手術していない方では茶色に見える」と、驚きの声を上げた。真っ青や茶色は大げさにしても、その見え方には僕も気づいていた。手術を受けた方の目には、すべてのものが青みを帯びて見えるのだ。
その後、左目にも手術を受け、すると、右目と左目を交互に開けて「手術を受けた方では青く見える、受けていない方では黄色く見える」という左右の比較はできなくなった。そして今度は、すべてのものが青みを帯びて見えることが常態となった。
この感覚が顕著になるのは、雨が降り始めたときだ。屋根が濡れ、地面が濡れ、草木が濡れ、道を往くクルマも濡れると、あたりはすべて、それまでの青みに紫を加えた、更に不思議な色に変わるのだ。しかしそれは、何年もかけて風景を黄濁させてきた水晶体を抜き取り、そこに透明のレンズをいきなりはめ込んだことによる錯覚と思われる。
眼科では「3ヶ月から数ヶ月」と伝えられている回復期を過ぎれば、その青や青紫の世界を脳が通常と判断し、何の奇異さも感じなくなってしまうのだろう、多分。
朝飯 切り昆布の炒り煮、納豆、生玉子、厚揚げ豆腐と小松菜と人参の炊き合わせ、すぐき、ごぼうのたまり漬、メシ、トマトと小松菜の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 トマトサラダ、カレーライス、らっきょうのたまり漬