2018.9.20 (木) 食べたい気持ちには逆らわない
所用により下今市11:35発の上り特急スペーシアに乗る。東武日光線に限らず、乗り物の席に着き、1時間を超える移動をするときにはいつも、心がとても落ち着く。
終点の浅草に着き、大階段を降りて地下鉄銀座線の乗り場を目指す。途中左手の、何十年もなじんだキヨスクが両替所に模様替えをされている。張り紙には「9月10日にオープンの予定でしたが…」というようなことが書いてある。両替所の面積は、隨分と小さい。ここに人が入るのだろうか。浅草の治安が悪いとは言わないけれど、裏手の通用口からの、毎日の現金の出し入れにはかなり神経を遣いそうだ。
ところでいつもなら小麦粉による麺を好む僕が、今日は珍しく蕎麦を欲している。よって銀座線を神田で降り、すこし歩いてむかしからある蕎麦屋に入る。店内は、ほぼ満員。相席でも構わないかと女店員に訊かれて「もちろん」と答える。案内された席には僕より10歳ほど年長と思われるオジサンがいた。
オジサンの日本酒は常温。肴は銀杏。オジサンは次に飛竜頭を注文した。なかなか渋い。それとなく観察をしている僕も酒は好む。しかし昼の酒はほとんど飲まない。昼には昼の楽しみがあって、酔うと、それを充分に味わうことができなくなるからだ。まして今日は仕事も控えている。
新日本橋から錦糸町を経て北千住に戻ると時刻は14時55分。15:12発の下り特急に間に合う時間ではあるけれど「すこしゆっくりしても良いよな」と自分に許可を与え、駅の中の喫茶店に入って本を開く。
16:12発の下り特急スペーシアが下今市に近づく。雨の勢いは弱くない。時刻は17時38分。この時間は閉店を控えて忙しく、誰かに迎えを頼む気にはなれない。持参したウインドブレーカーを着て駐輪場から自転車を乗り出し、夕刻の日光街道を遡上する。
朝飯 小松菜のおひたし、納豆、生のトマトを添えたベーコンエッグ、明太子、塩鮭、みょうがのたまり漬、メシ、浅蜊と小松菜の味噌汁
昼飯 「室町砂場」の天ぷら蕎麦
晩飯 ジャガイモとケールとホタテ貝と蛸のサラダ、2種のパン、牛タンのオムレツ、鱈子とにんにくのスパゲティ、“Petit Chablis Billaud Simon 2015”、レーズンウィッチ、”Old Parr”(生)