2018.9.18 (火) 虫の声
深夜と明け方のあいだに起きて食堂に来て、先ずは角部屋の、南東に向いた窓を開ける。次に南西に向いた窓を開ける。すると地面から虫の声が聞こえてくる。僕は森羅万象、あらゆることに無知だから、その声がどのような種類の虫から発せられているかについては分からない。そして、夜と朝のあいだの湿り気を帯びた空気の中に身を置きながら、暖房も冷房も必要としない、いまの気温を不思議に思う。
僕が高等学校に通っていたころは、東京にいても、10月の上旬を過ぎるころには吐く息が白くなった。ということは、暖房は10月には必要になって、多分、4月の上旬までは使うと思う。6月には冷房が必要になって、今年は9月の上旬まで使っていた。つまり、暖冷房を使わずに済む期間は、年間で実に、1、2ヶ月しか無いということになる。そういう事実があるからこそ現在の、暑くもなく寒くもない気温を不思議に感じるのだろう。
ことし満91歳を迎えたというニイチさんが昼前に大量の茗荷を持って来て「これで終わりだ」と言った。今日は少し時間があったので、ニイチさんと外のベンチでしばらく話をした。自分の家系で90歳を超えられたのは、自分と奥さんが初めてだという。その長寿には、今の便利な暮らしが大きく働いていることは疑いようもない。
「来年も元気で、また茗荷、持って来てください」と、ニイチさんを送り出す。ニイチさんは買ったばかりの軽トラックを国道121号線に乗り出し、南西の方面へと去った。
朝飯 酢蓮、じゃこ、塩鮭、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、細切り人参の炒り煮、秋刀魚の梅煮、みょうがのたまり漬、メシ、豆腐とズッキーニの味噌汁
昼飯 うどん
晩飯 「大昌園」の並カルビ、子袋とホルモン、もやしナムル、テグタンラーメン、麦焼酎「田苑シルバー」(オンザロックス)