2018.9.8 (土) 防災訓練
おとといの日記が書けていないと焦燥する。それがきのうの朝は3日前の、火曜日の日記さえ書けていなかった。そこから追い込みをかけ、文字通りの朝飯前に、水曜日の日記の途中までを仕上げた。そして今朝は、きのう金曜日の日記まで書き上げた。
日記を書くとは、崩れやすい砂の斜面を登ることに似ている。休めばたちどころに足元は崩れ、擂り鉢の底へと流されていくのだ。
町内の催しとして、10時より「市縁ひろば」に消防署の人が来て、防災訓練が行われることになっていた。僕はそのことをポストイットに記して事務机の電子計算機に貼っておいたものの、うっかり忘れ、10分ほど遅れて現場に行った。
市縁ひろばには既にして、火災により建物内に充満した煙を体験するテント、および起震車が準備されていた。消防署員の説明に従って、先ずは煙体験ハウスの中に入ってみる。外から見ればそれほど大きくないテントだが、入って人の後に着いていくと、これがなかなか外に出られない。「今回の煙は無害ですが、できるだけ吸わないでください」と言われているから気は焦る。大きな火災現場では、逃げようとする人たちが将棋倒しになることも珍しくないのではないか。
起震車には、これは今日はじめて知ったことだが、過去にあった様々な地震の揺れ方が、あらかじめ組み込んであった。僕が乗り込んだときには関東大震災の揺れが再現されたが「なんだ、こんなものか」と、呆気にとられる程度の揺れ方だった。
次の組が起震車に乗り込むと、今度は関西淡路大震災の揺れが再現された。外で見ていた限りでは、それは一瞬、ドスンと動くだけの揺れ方だった。「たったこれだけで、高速道路があんなに倒れちゃうんですか」と訊くと「それが直下型地震です」と、ちかくにいた消防署員はきっぱりと答えた。
怖いのは、やはり本物の地震である。起震車を体験させていただいてこんなことを言っては申し訳ないけれど、起震車は、まぁ、遊園地のアトラクションのようなものだ。僕は既にして62年を生きてきた。本物の地震は、たとえそれが大きなものでなくても、本当に、怖い。
朝飯 塩鮭、納豆、スクランブルドエッグ、牛蒡と人参のきんぴら、米茄子の田楽、たまり漬「超うす切り大根」、メシ、若布と茗荷の味噌汁、トマトとキウィの蜜煮
昼飯 ラーメン
晩飯 “coco’s”のグリーンサラダ、ビーフハンバーグステーキダブル、カラフの赤ワイン