2018.8.30 (木) 暦、季節、気候
通っていた高等学校には、普段の制服に加えて夏用のそれもあった。夏用の制服は6月1日から着始めることと決められていた。この記憶は確かながら、その明るい灰色のスーツをいつまで着続けたかについては覚えていない。2学期からは即、普段の制服に戻ったような気もする。しかし1年のうちのたかだか6週間しか着ないものを、生徒の家庭に経済的負担をかけて誂えさせることは考えづらい。とすれば夏の制服は9月30日までだっただろうか。
そのころ読んだ黒須敏之の本に「アメリカは自由の国で、季節により人が一斉に服を替えることはしない。夏でも寒いと思えば冬の服を着る人がいる。冬でも暑いと感じる人は夏の服を着る」というような個所があった。
1999年1月、日本酒に特化した飲み会「本酒会」の親睦旅行で秋田県能代市の酒蔵を訪ねた。このとき僕は、雪の中を半ズボンで歩く若い男を見かけて仰天した。しかし前掲の黒須敏之の本を振り返れば、何ごともアメリカに追随することの多い世界各国の例に漏れず、雪の中の半ズボンも、そう驚くことでもないのかも知れない。
それはさておき、茶の湯や俳句のような趣味の世界を離れれば、暦に従って暮らすことには、特に気候の関係するところにおいては無理もある。
問題は、店舗の軒下に吊した風鈴である。本来なら風鈴は、立秋の訪れる前に外すべきものだろう。しかし気温30℃を超える日々を秋と呼べるものだろうか。とはいえ流石に9月の風鈴は考えづらい。風鈴は、明日の早朝に外そうと思う。
朝飯 納豆、筑前煮、鰯の梅煮、厚焼き玉子、ほうれん草のおひたし、たまり漬「おばあちゃんのふわふわ大根」、浅蜊と三つ葉の味噌汁
昼飯 ラーメン
晩飯 茄子と2色のピーマンの日光味噌「梅太郎・赤味噌」炒め、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、銀鱈の西京焼き、瓜の塩漬け、薩摩芋の蜜煮、「齋藤酒造」の「英勲純米しぼりたて生原酒」(冷や)、メロン、チーズ、”Old Parr”(生)