2018.8.20 (月) 越えるべき障害
店のシャッターを降ろしてキャッシュレジスターを締め、今日の売上げを記帳して現金を金庫に仕舞うと、もはや機敏に動くことは困難なほどからだが疲れていた。4階に戻って先ずは、風呂に湯を溜める。夕食の後は間髪を入れず入浴して寝るためだ。
ところがこの、入浴や就寝のあいだには、越えなくてはならない、いくつもの障害がある。
入浴には3枚のバスタオルを使う。バスタオル3枚と聞けば、なにやら贅沢に聞こえるかも知れない。しかし僕が使うのは、まるで帆布のように分厚くて硬い、麻のバスタオルである。1枚は濡れた体を拭くため、1枚は風呂上がりに腰に巻くため、そしてもう1枚は、やはり風呂上がりに上半身に巻くためのものだ。
3枚のバスタオルのうち2枚は寝室の隣の洗面所にある。夕食後にこれを取りに行くとき、ともすれば着の身着のままベッドカバーの上に横になりたくなる。そしてその誘惑に負けると、汚れたからだのまま深夜まで眠り続けることになる。
次の誘惑は風呂を上がって食堂で水を飲むとき。ここで長居をすると、椅子の上で不自然な姿勢のまま、小一時間、時には数時間も眠ってしまう。
寝室に入ると、からだにバスタオルを巻いた姿でベッドカバーの上に横になりたい誘惑に、これまた駈られる。ここで横になれば、またまた上述と同じことになる。
更に次の誘惑は、バスタオルを洗面所のタオル掛けにかけて寝室に戻ったところで、パジャマを着ないままベッドにもぐり込みたい誘惑である。それに負ければ、朝まで素っ裸で眠ってしまう。
今夜は最後の障害に引っかかってしまった。それに気づいたのは勿論、翌朝のことである。
朝飯 鮭と昆布の重ね煮、納豆、温泉玉子、刻みオクラの鰹節かけ、油揚げと小松菜の炊き合わせ、エノキダケの酢の物、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と茗荷の味噌汁
昼飯 「麺屋ききょう」のネギ塩ラーメン
晩飯 枝豆のすり流し、トマトとズッキーニと玉子のスープ、ポテトサラダ、人参とブロッコリーのスープ煮を添えた豚の生姜焼き「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」風味、「松瀬酒造」の「松の司生酛純米酒」(冷や)