2018.8.16 (木) 今度は東北
朝のニュースが東北地方の大雨を伝えている。この時期に畑が冠水すると、ウチが原材料としている秋田県能代産の茗荷はかなりの被害を受け、価格は急騰する。9月の下旬まで待っても上質の品が常識的な価格で市場に出なければ、また数年前のように、売り切れを余儀なくされるかも知れない。
それはさておき東北地方は大雨でも、日光市の天気は穏やかだ。今日は暑さもすこし薄らいだ気がする。午後の中ごろに空が暗くなり、いかにも驟雨の襲ってきそうな雲行きになったにもかかわらず、降った雨はごく少なく、それも、気づかないうちに止んでしまった。
閉店後は社員とミーティングを行う。今月最大の山を越えたとはいえ、肩の荷を一度に降ろすわけにはいかない。事務係も製造係も販売係も、それぞれが、次の山へ向けての準備にかかるときである。その逐一を、ミーティングでは伝えた。
夜は長男の焼いたビーフステーキにて、記録によれば1990年6月1日に6本を購入した”Chateau Mrgaux 1956″の最後の1本を飲む。20世紀中最低といわれるヴィンテージの、62年も経ったワインからは、いわゆるマルゴーらしさはとうに失われ、3日のあいだ立てておいたにもかかわらず、澄んでいるのはボトルの上半分のみ。更にはコウモリの糞、あるいは古びたシードルのような小便臭さえ漂う。「なぜそのようなものを飲むか」と問われれば、まぁ、そういう遊びもあるのだ。
朝飯 蓮根の薩摩揚げの甘辛煮、油揚げと小松菜の炊き合わせ、納豆、胡瓜のぬか漬け、ごぼうのたまり漬、メシ、椎茸とズッキーニの味噌汁
昼飯 会社支給の「ミラノピザ」の「マルゲリータ」と「デラックス」を半分ずつ、トマト酢のソーダ割り
晩飯 ベビーリーフとグリーンアスパラガスのサラダ、大根と人参のなます、ビーフステーキ、ジャガイモのグラタン、たまり漬「国産にんにく」を混ぜ込んだバターライス、桃のブラマンジェ、“Chateau Mrgaux 1956”