2018.8.10 (金) 慈雨
食堂の、南西に面した窓から鶏鳴山の様子を見る。次は食堂を離れて応接間を通り、北西に向いた窓を開ける。こちらから望める日光の山々も、やはり晴れている。台風13号は去った。しかしフィリピンと琉球列島のあいだには、早くも次の台風14号が、雲の白い渦巻きを作っている。さきおとといは立秋だった。しかし夏はいまだ終わらない。
明日からの連休、そしてお盆の店について考える。この夏いちばんの繁忙へ向けては、様々なことを前倒しで準備していく必要がある。そしてそのほとんどは、社員たちが進めてくれている。予報によれば、天気はおおむね良いらしい。
朝、午前、午後と、何度も街に自転車をこぎ出す。僕のからだで感じた限りでは、日光はこの夏、今日がいちばん暑いような気がする。素晴らしい暑さだ。8月14日に秋雨前線が停滞していた昨年とは、大変な違いである。
「この暑さがいつまでも続くことを、僕は願っている」と言いたいところだが、それほど無邪気になれないのは、今が生姜にとって大切なときだからだ。
栃木県南部の生姜畑では、日照りにより茎の倒れるところが出てきているという。日光市の生姜はいまだ耐えているものの、それも時間の問題かも知れない。そんな心配をしているところに午後、上手い具合に雨が降ってくる。農作物には、これが文字通り、干天の慈雨になるだろう。
朝飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、納豆、人参とブロッコリーのスープ煮、茄子と乳茸の炒り煮、じゃこ、めんたいこ、ごぼうのたまり漬、メシ、豆腐と三つ葉の味噌汁
昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン
晩飯 トマトと玉子とにんにくのスープ、パン、人参とジャガイモのサラダを添えたローストポーク「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」ソース、“Petit Chablis Billaud Simon 2015”、ブルーベリーを添えたチーズケーキ、“Old Parr”(生)