2018.8.7 (火) 手ぶら好き
僕に電話をしてくる可能性のある人には、会社の代表番号を呼び出すよう、お願いをしている。携帯電話は携帯していないことがほとんどだからだ。なぜ携帯電話を携帯しないかといえば、物を携帯することを好まないからだ。携帯電話やサイフをポケットに入れると、ポケットが膨らむ。その感触が好きでない。だったらそれらはバッグに入れれば良いではないかと問われれば、とにかく物を携帯することは好まないから、おなじことだ。
9月のはじめに開催される、街のイベントに関する資料を取りに来るよう、午後も遅くなってから電話が入る。資料は東町の、街の施設に用意されているという。我が春日町と東町までは、歩くには少し距離がある。よって自転車のペダルを踏んで日光街道を下る。
説明を受けつつ資料を受け取ると、何やらお金を支払う必要があるらしい。いつものことながら、サイフは持っていない。仕方なく来た道を戻りつつ道の駅「日光街道ニコニコ本陣」のちかくまで来ると、折良く家内の姿が見えた。お金を貸してくれるよう頼む。すると家内は、必要な金額はいくらかと訊きつつ、なにやら貸し渋る様子を見せる。
いくら必要なのかも知らない人に金は貸せないというのが家内の意見だった。持ち合わせている金額は2万円ほどと言うので「万札1枚ありゃぁ足りるだろう」と、1万円札1枚を受け取ってポケットに入れ、上がってきたばかりの日光街道をふたたび下る。
「大きいお札でスミマセン」と、関係者に1万円札を差し出す。「大丈夫です」と先方が取り出した領収書には「万札1枚」では足りない数字があった。
春日町→東町→道の駅「日光街道ニコニコ本陣」→東町→春日町→東町→春日町と、まるで時計の振り子のように自転車を走らせた総距離は、3キロほどになるだろうか。それでも僕の、手ぶらを好む性格は治らない。困ったものである。
朝飯 ほうれん草のソテー、納豆、目玉焼き、薩摩揚げの甘辛煮、胡瓜の「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」漬け、めんたいこ、ごぼうのたまり漬、すぐき、メシ、揚げ湯波と茗荷の味噌汁
昼飯 「大貫屋」の味噌ラーメン
晩飯 揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、茄子とパプリカと獅子唐の豆味噌炒め、切り干し大根の煮物、南瓜の煮物、鰆の西京焼き、「松瀬酒造」の「松の司特別純米」(冷や)、西瓜