2018.7.15 (日) 祭のおわり
「15:00に公民館集合とのことでしたが、神社のテントは、いつ片付けますか?」という質問を、ことしの当番町に関わる人たちのグループラインに上げたのが10時26分。これに対して「既読」は次々と増えるものの、誰からも返事は無い。
7月15日は夏の賞与の支給日だ。この日は社員ひとりひとりと面談をしつつ、賞与の内容について説明をする。「今年は連休で忙しいから、この仕事は週明けに延ばそう」とは、爪の先ほども考えなかった。日程を変更すれば、その先の日程に齟齬を来すからだ。ピッチャーのローテーションと同じことである。
午前、午後と、社員の休憩時間を睨みつつ、特に店舗においては、人員が少なくなりすぎないよう気を配り、4階の応接間に社員をひとりずつ呼ぶ。完了したのは14時10分。
「…神社のテントは、いつ片付けますか?」の質問には、いまだ返信が付かない。「今ごろになって、寝ぼけたこと訊いてんじゃねぇよ」との、声なき意思表示なのだろうか。
事務室に降りて、大机に開きっぱなしにしているノートを見ると、そこに「14:00 神社片づけ」とある。「なんだ、書いてあったじゃん」と、時計を見ると時刻は14時15分。慌てて自転車で瀧尾神社に行ってみると、しかし境内に人の姿は皆無だった。
15時に公民館へ行く。人の集まるのを待って、僕はオノグチショーイチ前頭、これは「まえがしら」ではなく「ぜんかしら」だが、この「前頭」とタノベタカオ中央地区委員長と共に、日光街道の西側に張り渡した縄を外して行く。そして「次は東側」と、横断歩道の先に目を遣ると、しかしそちらの縄は、別の誰かにより、既に外されていた。気温は推定34度、大いに助かる。
ふたたび公民館へと戻る。神社のテントは14時から片付けることとなっていたものの、有志が別の時間に神社へおもむいたらしく、テントは既にして町内の倉庫に収められていた。
16時すぎからは、来月5日に開かれる、町内の納涼祭についての打合せをする。午後の暑熱に炙られて、皆は冷たいビールを飲んでいる。僕は酒を好むものの、夜のそれに備えて半端な時間には飲まない。話し合いはいまだ終わらない。そうするうち、家の者の手を必要とする閉店の18時が近づいたため、おなじく自分の店に戻るシバザキトシカズ大膳委員長と共に階段を降りる。
春の大祭、そして夏の八坂祭を、今年の当番町である我が春日町1丁目はようやく乗り越えた。相撲の千秋楽がハネたあとの寂しさについて山口瞳はたびたび書いたけれど、僕にそのような気持ちはまったく無い。ただただ、安堵のあるのみである。
朝飯 切り昆布の炒り煮、納豆、鰆の西京焼き、蒲鉾、揚げ湯波と小松菜の炊き合わせ、生のトマト、たまり漬「おばあちゃんのホロホロふりかけ」、メシ、シジミと長葱の味噌汁
昼飯 「大貫屋」のキムチタンメン
晩飯 「板門店」のあれや、これや、それや、冷麺、生ビール、チャミスル(オンザロックス)