2018.7.9 (月) 2度目の梅雨明け
春日町1丁目の役員は、毎月3,000円の積立をしながら親睦旅行に出かける。旅行の時期はおおむね4月と決まっている。しかし今年の春日町1丁目は、総鎮守瀧尾神社の今年度のお祭を仕切る当番町に当たっている。よって旅行は春の大祭が完了して以降、黄金週間を避けて行うことと、いまだ寒かったころの会議で決められた。
この旅行には、地元のバス会社のツアーが使われる。ツアーには最低催行人数というものがある。その最低催行人数に申込者が達しなければ、ツアーはお流れになる。その「お流れ」を2度ほど受けて、今年の旅行は7月21日から22日にかけての週末までずれ込んでしまった。
しかし僕は、その両日にまたがる研修に、半年も前から申込みをしていた。受講料も払い込み済みであれば、今から断ることはできない。
多ければ10名が町内から参加するその旅行には、今年は8名が行くという。バス会社からの請求書は、きのうウカジシンイチ自治会長から受け取っていた。会計係として、その送金を午前のうちに済ませる。
午後は前期繰越金を含む現金残高を睨みつつ、参加者に配布する小遣いの額を計算する。あるいはまた「旅行を3年に1度にすれば、タイ行きも可能だよな」というような妄想もする。
最短で3泊4日の日程が得られれば、金曜日の夜に羽田空港へ向かう。土曜日は午前からチェンライのコック川を舟で遡り、途中から象に乗り換えトレッキング。夜はサタデーナイトマーケットで屋台のおかずを肴にビール。日曜日は静養、そして街歩き。夜はナイトバザールで伝統舞踊を鑑賞しながらチムジュムを肴にビール。月曜日は正午過ぎにバンコクに飛んで、午後は観光、希望者は深夜まで観光。火曜日は朝から午後まで観光をして、夕刻はマッサージ。夕食はチャオプラヤ川沿いのレストラン、そして空港へ、というコースが可能だろう。あるいは「田舎なんか行かねぇで、ずっとバンコクにいっぺよー」とか「タイっつったらパタヤだんべ」という意見が大勢を占めるかも知れない。
そんな妄想から覚めてコンピュータから視線を上げると、犬走りに提げた暖簾が右、左、表、裏と、風にもみくちゃにされている。時刻は14時15分。靴を履いて外に出てみる。風は、いかにも夕立を連れてきそうな気配を帯びている。空には黒い雲が見る間に広がって、晴れて青いところは、今やいくらも無い。
16時15分に、いよいよ雷が鳴り始める。外に出した「奉祝」の提灯4張を事務室に取り込む。暖簾も同じく事務室に取り込む。16時22分、遂に大粒の雨が降り始める。
6月29日に梅雨明けが宣言されたとき「雷も鳴っていないのに、おかしい」と家内は言った。そして遂に、雷の到来である。実は今日こそ、本当の梅雨明けではないのか。明日の朝の虫や鳥の声が、今から楽しみである。
朝飯 焼きトマトを添えた目玉焼き、揚げ茄子、糸こんにゃくの炒りつけ、生の胡瓜、大根おろしを薬味にした納豆、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波と三つ葉の味噌汁
昼飯 「ユタの店」のざる担々麺、ランチサービスの杏仁豆腐
晩飯 ズッキーニの淡味炊き、冷やしトマト、厚焼き玉子、冷やし素麺、「花陽浴瓶囲無濾過原酒純米大吟醸」(冷や)