2018.7.8 (日) 縮図
小学生のころ、「おてんのうさん」の期間中には、町内の子供みこしは毎日、今の日本生命のところにあったコンドー菓子屋の前に出されていた。午後の遅い時間になると、そこに大勢の子供があつまって、みこしを担いで町内を練り歩いた。順路は、そのころから僕が育成会長を務めた1990年代まで、否、次男がみこしを担げるようになった2000年代なかばまでは変わらなかったような気がする。
わが春日町1丁目には、日光街道を挟んで東西に2基の子供みこしがある。僕が担いだのは西のものだ。2010年代に入ると、子供の数は、まるでつるべ落としのように減り、現在は東西の子供が一緒になって、東西すべての順路を一気に歩いてしまう。子供がみこしを担ぐ日は、むかしは5日から1週間ほどではなかったか。今は1日のみで完了である。
子供みこしを先導する笛の音が近づく前に、賽銭を用意する。やがて歯切れの良い、鋭い笛の音とともに「わっしょい」という声が聞こえてくる。その声のうち、子供の占める割合はいかほどだろう。子供みこしは、子供だけでは担げない。担ぎ手のほとんどは、日光の工場に研修に来ているベトナムの人たちである。
今や、海外からの助っ人を欠いては行事が立ちゆかない。町内は、国家の縮図である。
朝飯 納豆、「なめこのたまりだき」のフワトロ玉子、牛蒡と人参のきんぴら、ごぼうのたまり漬、ほうれん草のおひたし、糸こんにゃくの炒りつけ、ごぼうのたまり漬、メシ、揚げ湯波とズッキーニの味噌汁
昼飯 「ふじや」の冷やし味噌ラーメン
晩飯 トマトとモッツァレラチーズとベビーリーフのサラダ、葡萄パン、細切り人参のマリネ、鶏のトマト煮、茄子のチーズ焼き、“Petit Chablis Billaud Simon 2015”