2018.6.16 (土) お料理しましょう
朝、冷蔵庫の扉を開くと「なめこのたまりだき」が瓶の底の方にすこし残っているのが見えた。「なめこのたまりだき」は、子供のころから今に至るまでずっと、ウチの商品の中では僕がもっとも好むものだ。今朝は、これで雑炊を作ることを決める。
同じ冷蔵庫の野菜室にキヌサヤを見つけ、袋から5つ6つのみ取り出して洗う。そして固い部分を除く。鍋に300ccの水を張り、ここに適当量の昆布を投げ入れて熱をかける。水が沸騰したら昆布を取り出し、そこでキヌサヤを煮る。
キヌサヤに熱が通ったら皿に取り出し、次はおなじ鍋で1膳分の冷や飯を煮る。そこに「なめこのたまりだき」を加え、火を小さくする。味見をすると塩気が足りない。「日光味噌のたまり浅漬けの素・朝露」と塩を、双方ともすこしだけ足す。日本酒があれば風味づけになるだろうとあたりを探したものの、これは見あたらなかった。
「なめこのたまりだき」が煮えすぎないところで先ほどのキヌサヤを鍋に入れ、それが温まったところでお椀によそう。
「なめこのたまりだき」を茶漬けの供にしたことはあった。しかし雑炊の具として鍋で煮たのは今日が初めてだ。今回のような煮方をすると、たまりで炊いたなめこは「たまり」よりも素材の香りを強くすると、これまた初めて知る。当然のことながら、その雑炊は見た目は地味なものの、とても美味かった。
アマゾンに発注していた本が昼ちかくに届く。50年ちかく前に出版されたこの料理本はシリーズになっていて、ものによっては2万円を越す。その中に1,000円と少々の品が混じっていたたため、即、注文をしたのだ。僕が孫に買う、はじめての品物である。
夕食の前に、その本を1歳半の孫に手渡す。孫はそれを床に広げ、表紙から順に1ページずつ眺めて最後のページに至った。僕は孫に、読んだ本は棚にしまうよう言い、孫はそれを大きな本棚の、自分に与えられた置き場に差し込んだ。
あと数年もすれば、孫の作る何かを食べられるかも知れない。
朝飯 「なめこのたまりだき」とキヌサヤの雑炊
昼飯 「ふじや」の雷ラーメン
晩飯 生のトマト、春雨サラダ、鶏豆腐、カレー南蛮鍋、芋焼酎「愛子」(生)