2018.6.9 (土) ベトナム日記(3日目)
目を覚ますと時刻は5時18分だった。洗面を済ませ、二日酔いに抗いつつ、きのうの日記を書く。本日の出発は10時15分と、きのうの夜にヅァンさんから伝えられていた。持ち時間は充分のため、1階の朝食会場にはすこし遅めに降りる。フォーとジュースしか胃には収まらない。
10:10 専用車にてホテルを出発。午前中は、ホーチミン廟のお参りと一柱寺の見学が予定に入っていたものの、ホーチミン廟に入ろうとする人たちの行列があまりに長かったため、今日のところは諦める。ちなみに行列のほとんどは観光客ではなく、建国の父にお参りをしたいベトナム人とのことだった。
10:50 きのうに引き続いて旧市街で解散。
11:20 雷鳴が聞こえてきたため、ホアンキエム湖の噴水を臨む水上人形劇場1階の喫茶店に逃げ込み、アイスコーヒーを注文する。請求の55,000ドンに対して60,000ドンを店員に手渡して、お釣りは無し。
11:50 その喫茶店の前から専用車に乗る。
12:00 昼食場所の”Sen Xanh”に着く。パリの小さな邸宅のたたずまいを持つ洒落た店。きのうの夕食の場所とおなじく、日本人のツアー客が目立つ。
12:55 “Sen Xanh”からハロン湾へ向けて出発。雨期に特有のスコールは小降りになっている。
14:38 ベトナム戦争時にアメリカの撒いた枯れ葉剤の影響は孫の代まで残ることもあり、現在の身体障害者はベトナム全土に100万人。そのうち障害が軽く、且つ運の良い人は仕事に就くことができる。そのような人たちの手による細密な刺繍などを売る国営の施設とヅォンさんに説明された店で30分の休憩。
16:10 行く手に見えていた黒い雲の真下に入る。前を行くクルマのハザードランプを目印に進むしかない豪雨の中を、小一時間ほども走り続ける。
16:54 ハロン湾を訪れる観光客のために急ごしらえされつつある街のホテルに着く。
17:25 「MTVハロン水上人形劇場」に入る。ガイドさんに支払った観劇代は45万ドン。
17:35 水上人形劇が始まる。舞台の上手には解説、歌手、擬音の発声を受け持つ7名、下手には楽器を演奏する8名が控える。筋は農村に伝わる伝統的なもの。面白おかしい演技が多い。
18:10 すだれの後ろから8名の人形遣いが挨拶に現れて劇は終了。
18:20 ホテルのロビーの一段高くなっているところにテーブルが並べられている。そこが夕食の場所である。急増する観光客に対して街の開発が追いつかず、レストランの数が極端に少ないことによる一時的な措置だろうか。あるいはできるだけ合理的に客を捌くための工夫だろうか。我々以外の観光客のほとんどは中国人と韓国人。
19:05 夕食を完了。今日の昼食のときとおなじく、客席係は急かすように料理を運び、できるだけ1枚の皿ですべての料理を食べさせようとする。そして空いた食器は、これまた急かすようにして下げていく。2011年に次男とホーチミンシティやフーコック島を訪ねた際には、このようなことは経験しなかった。南部と北部の違いなのか、8年のあいだに時代が変わってしまったのか、あるいは個人で行く店と団体を扱い慣れた場所の違いなのかは不明。
ところで初日に空港で1万円から両替した2,054,000ドンのうち、サイフにはいまだ半分以上の1,456,000ドンも残っている。ガイドのヅォンさんに連れて行かれる店に欲しいものはない。
部屋の机の引き出しからホテルの案内を取り出し、2階にマッサージルームのあることを知る。営業時間は22時まで。よって部屋のある11階から2階に降りると、ジムやビューティサロンの並ぶそのフロアには人気がまったく感じられない。奥にマッサージの受付カウンターを見つけたものの、あたりには誰もいない。ふと後ろを振り向くと、紺色の制服を着たオジサンが椅子に座っていた。英語は通じないものの、どうやらこのフロアには、彼以外、誰もいないらしい。よってふたたびエレベータに乗り、ロビーから外へ出る。
雨はほとんど上がっている。ホテルの周囲を1キロ半ほど歩いた結果、このあたりにはホテルと観光土産物屋とカラオケ、そしてフットサル場と空き地しかないことを確認する。仕方なく部屋に戻り、風呂に入って即、ベッドにもぐり込む。
朝飯 “BAOSON INTERNATIONAL HOTEL”の朝のブッフェのフォーボー、レモンジュース
昼飯 “Sen Xanh”の海老煎餅、ブンチャー、空心菜炒め、厚揚げ豆腐の唐辛子煮、秋刀魚の生姜煮、他あれこれ、アイスクリーム
晩飯 “Mithrin Hotel”の生春巻きとサラダ、白身魚の生姜煮、海鮮鍋、鍋の締めの麺、ウォッカハノイ(生)、西瓜とマンゴー